S&P500及びナスダック総合指数は、ダウとは逆にやや売り優勢となり小幅下落となった。
ダウの日足チャートを見ると、日経平均では上抜けた7月高値を抜けきれず、昨日は「トウバ」と呼ぶほど長い上ヒゲではないが高値を跳ね返された。一昨日は上下に長めのヒゲを持つ十字足で終えており、2日間のローソク足はともに気迷いを現している。
来週のダウについては、週初は目立った指標の発表が予定されていないことから先週末の地合を引き継ぎ、直近の上昇に対する利益確定から、やや売り優勢で進行すると見ている。
ただ、9/18のFOMCでの利下げ期待や下げたところでは売り方の買い戻しが出てくると思われることから、想定外の悪材料が出てこない限りは大きく下落することは考えにくく、ポジション調整での小動きが予想される。
そうなってくると、次はFOMCを受けた市場の反応次第となるが、現状25bpの引き下げがコンセンサスとなっており、市場予想どおりであれば好景気下の「予防的利下げ」を好感した買いが入りやすいと見ている。
ただ、トランプ大統領は先ごろも、米国債の金利が高すぎるとの論法で大胆な利下げを要求しており、10月のFOMCでの追加利下げに向けて市場を撹乱させる行動に出るかも知れない。
日足チャートでは現状。75日線が25日線より上にあるため強気とは言いがたく、ローソク足は天井圏での十字足と下落となってもおかしくない形状であり、三日前の長めの陽線にかぶさる陰線が示現した場合は期待される25日線が75日線を上抜くゴールデンクロスの実現が危ぶまれ、いったんのテクニカル調整に入る可能性も残されている。
また、トランプ大統領からの言及が特になくても、利下げは想定内として直近の急騰に対するテクニカル調整が出てくる可能性もあり、(これは再来週以降のことになるが)利益確定が優勢となり、26,800ドルまたは75日線や25日線までの調整も可能性としてはあり得ると見ている。
テクニカル的には、FOMCを経ても価格が下がらなければ25日線が75日線を上抜くゴールデンクロスが示現し、短い日数の移動平均線が上から順に並ぶ「パーフェクトオーダー」となり、指数は好循環となるが、25日線が75日線の下にある状態が続いた場合は、いったん下押す展開になりやすいため、FOMC後の指数と移動平均線の動きに注視したい。
※相場の話ではありませんが、Adsenceがまた表示されなくなってしまいました。前二回は1週間ほどで回復しましたので、少し様子を見ることにしています。