日足チャートでは直近の大幅上昇に対する天井圏でのもみ合いが数日にわたって継続しており、タイミング的にも大きめのローソク足が出やすい時期であったと見る。
ただ、ここから急落する可能性は低いと見ている。
下には上向きの25日線と75日線がサポートとして控えており、直近の上昇幅が大きかった分、空売りの買い戻し圧力も相応にあると思われる。
また、昨夜の陰線は9/11の陽線や9/18の下ヒゲ陽線と同じ値幅であり、すぐ下には直近や7月にもみ合った価格帯が控えており節目として機能しやすい。
これらのことから、来週早々の急落リスクは少なく、昨夜の陰線については早ければ月曜、遅くとも週前半にはカバーし、再度もみ合いから、いったんは最高値更新に向かうものと見ている。
(そもそも、米中貿易ネタは最後通牒であれば持続性があるが、今回の発言も交渉術で朝令暮改となる可能性は高く、影響は一過性に終わると見ている)
また、MACDも程良い位置まで低下しており、価格が下げ止まれば再上昇し直近のピークを越える動きにつながりやすい。
なお、ダウは日柄的にはテクニカル調整が生じやすい局面に来ているが、空売りの買い戻しによる上昇余地が残っていることや、東京市場の配当権利取りなどの日程面から、来週末までは高値もみ合いか、最高値付近までの上昇が続くと見ている。
リスクシナリオとしては、昨夜の終値が日足ボリンジャーバンドの+1αを下回っており、週前半に+1αを回復しない場合は(この場合はMACDもゼロラインを掘ってくる)、相応の下落に発展する可能性がある。
月曜(東京市場休場)のダウの結果から、どちらのシナリオの確度がより高いかを判断することが出来る。