2019-09-20

売り買い交錯が続くと見ているが急動意にも注意か?※追記あり(9/20)

本日の日経平均はダウが-52ドル安であったにも関わらず買い優勢で始まり、高値は22.204円、安値は22,047円と筆者予想の通り「高値もみ合い」に終始し、終値は34円高・22,079円で引けた。

やはり下げたところでは売り方の買い戻しや、買い戻しを誘う「弱気の強気」の買いが入っていると見る。


先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)


 データの集計方法 → こちら
本日のABNアムロのオプション手口は、昨日に続き、やや売り優勢となっている。

コールオプションに買い(ロング)を入れてはいるが、権利行使価格の遠いオプションが主体であり、やや及び腰と言える。

(22.250円に大口ショートコールを建てているため、もみ合いでの利益を狙ったものであると見ている)

また、22,750円のロングコールに大きめの利益確定売りを入れており、ここで得た利益分を上下のコールに配分したということか?

一方、プットサイドでは、足下から少し下のプット21,750円にロングを入れているほか、建玉はロングプットに傾いており、現時点では下を見つつあるように感じる。

引き続き、プットオプションのロングを積んでくるかが注目される。

先物については以下の表のとおりである。 

ABNアムロが比較的大きめに買い越し、建玉を売り越しからニュートラルに近づけている。

野村證券は連日-3,000枚を超える売り越しを出していたが、本日は小幅売り越しに留まっている。おそらく、月曜休場のための様子見と思われる。

今後の日経平均予想


本日の日経平均も冒頭に記したとおり、売り方が買い戻しを迫られる相場展開となっており堅調推移と言える。

ただ、SBI証券の売買代金ランキングでは、昨日までは日経レバは売り代金が買いを上回っていたが、本日は買い代金が売り代金を上回っており、僅かではあるが変化の兆しが見えつつある。

直近の見通しについては、来週月曜の東京市場休場が大きな鍵になりそうである。

今夜の米国市場についてはメジャーSQとなっており、SQ値の算出は終値方式を採用しているため上下どちらに振ってくるかが試される。

ダウ平均の60分足は左表のとおり、下値が右肩上がりの支持線にサポートされており、上値は最高値を抵抗線とした三角保ち合いを形成している。

20:00現在、ダウ先物は44ドル高・27,139ドルで推移しており、最高値まで後160ドル余となっている。

また、MACDも振幅幅が徐々に狭まっており、三角保ち合いの頂点からどちらに放れるかが注目される。

個人的には、最高値を少し上抜いたところで、今夜はタイムアウトとなり、月曜は次の展開を待つもみ合いになると見ているが、可能性は少ないと見ているが(上下どちらかの方向に)一気呵成に動いてくるかどうかに注目している。

「可能性は少ない」と見ているのは、東京市場の配当権利取り日までは、もみ合いで値を保つ方向に力が働きやすいと見ているからである。

基本的には、来週のダウも日経平均も高値もみ合いが続き、大きくは動かないと見ているが、市場が楽観に傾く局面では、直近の大幅上昇の反動安が出やすいと見ている。

※21:00追記
目先の高値目処22,200円~22,400円、下値目処21,800円は変わらず。

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