終値は83円高・22,044円となったが、ローソク足は180円の長い上ヒゲを持つ下落転換の際に示現する「トウバ」に近い陰線となった。
ただ、直近の上昇幅が大きいためモメンタムは崩れておらず、しばらく高値もみ合いが継続する可能性が高いと見ている。
先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
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本日のABNアムロのオプション手口はやや売りに傾いている。
特に、22,250円のショートコールを-1,227枚積み増し、-2,616枚売り越しの大口ショートコールとしている。
同じく大口のショートコールを建てていた22,600円については、建玉の半数を買い戻しているが、22,250円のショートを積みましたことによるポジション調整と見ている。
一方、プットサイドについては、売り買い交錯ながら、足下の価格帯ではショートに動き、遠くの価格帯にロングを積んでいることから、目先の大幅な下落は考えていないように思える。
先物については以下の表のとおりである。
Cスイスは6営業日連続の買い越しとなっており、買い越し幅を広げている。
一方、ゴールドマンは様子見姿勢ながら建玉は大きく売り越しており、今後の動向が注目される。
なお、野村證券は本日も3,000枚を超えて売り越し、売り越し建玉は13万枚に迫る-129,650枚まで積み上げている。
インパース系のETF組成が要因としてあると思われるが、この売りが利益確定となるか、ロスカットとなるか、動向の観測は今後の相場展開の大きなヒントになると思われる。
今後の日経平均予想
引き続き基本的には、日曜にアップした「週間予想」から変化はないが、本日の高値は22.255円と、今週の高値目処として挙げた22,200円~22,400円の範囲に入っており、週内の高値をつけた可能性は高い。
今後の見通しについては、来週月曜の東京市場休場が大きな鍵になりそうである。
個人的には今週の休場が「無風」であったことから、今回は比較的大きなギャップを作るかもしれないと見ている。
上下どちらの方向かは断言できないが、連休明けが上で始まれば月内の配当権利取りまで高く、下で始まれば配当権利取りが買い支えになり反発に転じると思われる。
ただ、後者の場合、権利落ち翌日以降、指数は配当落ちを埋めても個別銘柄は配当落ち分を埋めない可能性を感じる。
いずれにしても、月内は高値もみ合いが続き、10月の声を聞いたところで日経平均は弱含むと見ているが、価格の調整できなく日柄調整の可能性も生じている。
(MACDの日足には陰転の兆しが生じているが、240分足は程良く調整をこなしていることから、日足がもみ合いまたは小幅下落で調整を完了させる可能性が生じている)
各種指数やチャートを注視し、下落の程度や日柄を推測していきたい。