上昇の勢いからは「連騰疲れ」と記したが、昨日が「やや違和感のある上昇」であっただけに、利益確定は成り行きとしては自然なことと見る。
先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
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ABNのオプション手口は買い優勢となっている。
しかも、コールオプションは三桁の手口が並んでいるのに対し、プットオプションは一桁~二桁と低商いとなっている点からも、地合の空気感が伝わってくる。
ただし、建玉残高を見ると、コールオプションにおいては22,250円・22,500円に四桁のショートを建てている一方で、プットオプションについては21,500円のショートを除いてはロングとなっており、今のところは、上値を伸ばしていくポジションにはなっていない。
なお、昨日書き忘れたが、週の第一営業日の残高公表があり、22,250円~21,750円のオプション残高については公表対象となっており、かなり信頼できる残高である。
先物については以下の表のとおりである。
Cスイスは5営業日連続の買い越しとなっている。ソシエテも買い越し。
野村證券は引き続き売り越しを継続しているが、先月まではTOPIX先物を売り越していたが、今月に入りNK225先物を売り越し対象にしている点に変化が出ている。
今後の日経平均予想
引き続き基本的には、日曜にアップした「週間予想」から変化はないが、やや天井感を感じる。
高値目処は売り方の買い戻しにより22,200円~(オーバーシュートがあれば)22,400円。下値目処は配当権利落ち前で20,800円。
ただ、昨日、大幅安となった上海株の動向が注目されたが、本日の上海は0.25%の小幅上昇に留まった。
しかも実体部分が薄い上ヒゲ陰線となっており反発の糸口をつかんだようには見えない。MACDも陰転を明確にしており、ゼロラインで止まるかどうかといったところと思われ、週内下落で、来週反発となるかどうか?
なお、日経平均(先物)については、本日、12時過ぎに先物に大きな売りが入り21,870円から-90円の陰線を引いたまま急落前の水準を回復していない。
週内に日経先物が21,870円(日経平均で22,040円)を上回ることが出来ない場合、下向きに転換する可能性があると見ている。
また、本日公表のあった裁定残高(株数ベース)では、9/13のSQ日の売り残が前日から-2億1129万株減の7億9304万株に減少していた。
売り残の7億9304万株は、8/20の7億8316万株以来の水準であり、SQがバイイング・クライマックス(セリング・クライマックスの逆)になった可能性もある。
ただ、東京市場は来週に9月末の配当権利取りを控えていることから、安値で仕込んだ買い仕込み筋は配当権利取り日までは相場を保つ動きに出て利益確定売りを進めると見るため、高値もみ合いが継続すると見ている。
※20:30追記
ここからの相場は、20,200円~20,800円の安値で仕込んだ筋が、いかにして建玉を高値で掃かすかの腕前を見せつける相場になると見ています。したがって、 (売りたい玉を持っている以上は)押せば買うが、高値は必要以上には買ってこないと見ています。 次の買い場があるとすれば10月下旬~11月初め頃と想定していますが、大型補正予算を組むかどうかにかかっていると見ています。