記事中に記した週足移動平均線の今後の動きを注視し、可能性の芽を早い段階で見つけていきたい。
さて、今週の日経平均であるが難しい局面に差しかかっている。
4週連続陽線により、日経平均は1.900円近く上昇しており、「もうはまだなり」の格言が強く意識されるように、もう天井だろうと思っても「まだ天井」には至らない状態が続いている。
直近の大幅上昇による高値意識から個人の空売りが踏み上げられており、下げたところでは買い戻しや、売り方の買い戻しを誘う仕掛け買いが入り、日経平均を下げにくくしていると見ている。
ここからの動きとしては、好需給を背景として押し目らしい押し目をつくることなくモメンタムを継続して上昇するか、下がらぬ相場を見て強気に転じた投資家の買いが停留し、需給整理のための急落が生じるかとのどちらかだと見る。
筆者の相場観としては後者を想定しており、75日線が位置する21,250円付近までの下落があり得ると見ている。
ただし、今週については9/26(木)に9月配当権利取りを迎えることから、引き続き下押しは限定的な相場が続くと見ている。
今週の日経平均の高安目処については、高値目処は22,200円~22,400円、安値目処は21,800円~21,900円(配当権利落ち後は21,600円)
なお、来週9/30週の日経平均については反落を予想している。
仮に9/26の配当権利落ち日に21,800円付近まで下落した場合は、配当落ちを埋めることなく下落する可能性があると見ている。
ただし、日経平均の頑強さに反して、ダウや上海総合指数が弱含みで推移しており、これらの指数が週内に75日線をサポートに上昇するケースも想定される。
その場合は、配当権利取り日に日経平均が安くても、日経平均は22,000円を挟んだもみ合いに移行し、下落が遠のく可能性がある。
今週は、日経平均やダウの動向とともに、上海総合指数が左記図のサポート線が下支えとなるかに注目したい。