2019-09-24

上を目指す環境が整っているとは思えないが・・・(9/24)

昨晩は欧州株の大幅下落により米国の主要3指数の序盤は安く始まったが、大引けは小幅安・小幅高のまちまちの結果となった。

ただ、日経平均CFDは週末比で-100円安の位置であったが、板寄せが始まった頃からダウ先物が40ドル高から140ドル高へとスルスルと上昇し、日経平均の寄り付きは、週末の終値とほぼ変わらない価格で寄り付き、終値は19円高・22,098円で引けた。

日経平均は、まだ織り込んでいなかったダウの金曜の下げ幅-159.72ドル安を無かったこととして(乗り越えて)動いたことになる。

先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)


 データの集計方法 → こちら
(本日は週に1回の残高公表日のため、公表のあった残高については先週末分に修正を加えています)

本日のABNアムロのオプション手口は、先週末に続き、やや売り優勢となっている。

コールオプションについては、枚数こそ多くはないものの足下の価格帯を始めとする広範囲に売り(ショート)を入る一方で、22,750円、22,500円にまとまった買い(ロング)を入れており、両者はほぼ拮抗しており、中立色が強い。

プットオプションでは買い(ロング)の比重が高い手口となっている。

ただし、建玉残ではショート・ロングともにコールの厚みと比較すると、プットの厚みが薄く、まだ今後、プットを積んでくる気配がある。

おそらく、今後積むであろうプットの方向性がABNの大口投資家の方向性を表すと見ている。

先物については以下の表のとおりである。 

ゴールドマンが売り越幅を広げている点が気になる。

ゴールドマンは、9/6の日経平均500円高では中立、その後、9/13の21,988円から急速に積み始め、本日は-39,875枚の売り越しとなっている。

野村證券は様子見継続。

今後の日経平均予想


冒頭に記した今朝のダウ先物を使った日経平均の吊り上げについてはかなり意図的なものを感じる。

ただ、日経平均を下げたくない意図はわかるが、それが継続して日経平均を吊り上げる目的なのか、高値圏で推移させて売り方の踏み上げや自らの売り仕込みの意図なのかを突き止めるには、時間の経過を待つしかない。

チャート分析では、足下のように値を保つことによって各移動平均線は着実に上昇し、価格との乖離も狭まってきており、上抜けが生じてもおかしくない。

ただ、個人的な感想としては、日柄と材料面で大きく上を目指す環境が整っているとは思えず、先物・オプション手口からも10月はまだ一波乱が生じる可能性が残っていると見ている。

ただどれも確証には至らず、とりあえずは、金曜の配当落ち後に、即日も配当落ちを埋めてくるか、もたついた動きをするかを見てみたいと思っている。

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