週初の反応に注目
まずは、昨日記した「ダウと日経平均の関係に微妙な変化?」が月曜の日経平均・日中取引の場面に現れるかどうかを確認したい。
この団子状態から大きく上抜けできれば、短期的には上値追い継続と見られるが、弱含みまたは膠着となった場合は、海外投資家の買いが弱まったか、逆に利益確定売りを出しているひとが想定され、週を通してやや警戒が必要と見ている。
また、来週は米国ではFOMC、日本では日銀会合と日米の金融政策の方針が示される週であることから、少なくともFOMC開催前の週前半は様子見気分が強まると推測され、上下ともに大きな動きは想定しにくい。
なお、FRBが0.25bpの利下げを決定した場合は、市場は既に利上げを織り込み済みであり、影響は限定的と見られる。
また、今後の金融政策については、おそらくパウエル議長はこれまでの方針に沿った指針(適切に対応していく)を繰り返すと思われ、過度な利下げ打ち止め感は出ず、市場はイベント通過から次の動きに向けた力を溜め込む(仕込み)の時間帯に入ると思われる。
日銀についても、株高が継続している局面では、打つ手が限られた中で、敢えて一手を打ち出す必要はなく「現状維持」が相当と見ている。
加えて今週末には米雇用統計とISM製造業指数の発表を控えていることから、実質的には模様眺めムードが漂うと思われる。
したがって、今週の日経平均については、膠着またはジリ高をメインシナリオと見ており、今週の日経平均の上値目処は23,000円、下値目処は順当であれば22,680円、仮に下振れが始まれば週末22,500円台前半が下値目処と見ている。
今後の日経平均予想
週末・金曜の終値にて週足が確定し、判定は紛れもなく中期上昇サインがした。
筆者が「中長期の日経平均予想(19/9/22)」で記した13週線-26週線-52週線が短い順に整列し、パーフェクトオーダーを示現している。
ただし、日足チャートでは9日RSIが98.37%、14日RSIが89.78%に達するなど、オシレーター系指標は買われ過ぎを示唆している。
NT倍率は先々週がピークだったか?
また、NT倍率も13.8倍台と年初来の高値圏を維持しているが、仔細に見ていくと、先々週10/18(金)が13.83倍と最も高く、先週は10/21(月)の13.85が最も高く、水曜は13.81まで低下し、金曜は13.83と僅かな変化ではあるが、先々週にビークを打ったかもしれない。加えて、週間出来高は6月の日経平均上昇時と同じく、10月の上昇においても低下傾向にあり、7月は6月の上昇分を全て取り消した直近の前例にも注意すべきと見ている。
時に、先々週の投資主体別売買動向での海外投資家の現物・先物の取引動向は1.2兆円買い越しと急増しているのに対し、先週の日経平均は、上昇が小幅にとどまったことや筆者が観測している先物取引手口からも海外投資家による利益確定売りが確認されている。
これらのことから、先週の海外投資家の買いはやや減少傾向と見ており、次の動きは日米の金融政策イベントや米雇用統計などの通過により直近上昇の巻き戻しのタイミングとなる可能性も否定できない。
最後の一押しが来る?
相場の常として、最初の兆候は上下が読みにくい保ち合いから徐々に動き始め、あるとき急に大きな動きに発展することが多い。なかなか下げず、ジリ高となる日経平均に買い遅れ組はしびれを切らしていると推測する。
仮に、日米金融イベントを通過して再度ジリ高となれば買い遅れ組の焦燥感から買いが集まる可能性があり、逆に押し目をつくってくれば、個人投資家による押し目待ちの買いが待ち受ける可能性が高い。
だが、ダウが押し目をつけている間、日経平均は1,500円を超えて上昇している事実は重く、9日RSIが20%以下(理想的には一桁台)、14日が30%以下まで低下する局面が訪れる可能性があり、安易な押し目買いも警戒と筆者は見ている。
極論すれば日経平均の週足が3週続けて21,500円まで下落しても、上記パーフェクトオーダーは崩れず、日経平均は各移動平均線の上で推移することとなり、週足レベルでの買いシグナルは点灯状態が続くことになる。
(場合によっては各週足をいったん割れる21,000円~21,200円までの押しが生じる可能性もある。手練の海外投資家であれば、それぐらいのことはやりかねないと見ている)
もっとも、そのような急落が現実となった局面では、総悲観の投げ売りにより、日足レベルでの下ヒゲが示現し、次は窓開けのコマ足ではなく大陽線が続くことになると思われる。