本日の日経平均は利下げを好感したダウ平均の上昇に連られ、+83円高・22,927円高で引けた。
昨日記した空売り比率急上昇の翌日の上昇アノマリーが的中した形となった。
N-D倍率(日経平均÷ダウ平均)は、日経平均の上昇にもかかわらず昨日の0.844から0.843へと僅かであるが低下しており、N-D倍率のピークアウト感は強まっている。
ダウ平均の日足チャートでは、昨夜、短期上昇トレンドの下限タッチから陽線を引いたが、FOMCを前にした様子見が続いたことから、出来高が細った可能性はあるが、7月の保ち合い局面での出来高減少から下落への流れと相似しており、見かけほど強くはない可能性がある。
特に、昨夜のパウエルFRB長官の記者会見は、金利発表の30分後の午前3時30分であり、先に利下げ据え置き懸念が晴れたことで一気に買いに傾いてタイムアウトとなり、パウエル長官が会見で述べた利下げ休止示唆が未消化となっている可能性がある。
19:20現在、ダウ先物は-86ドル安・27,100ドルで推移しているが、この27,100ドルは重要な節目の価格帯の一つであり、この価格を下回って引けた場合は日経平均も注意が必要と見ている。
また、上海総合指数が本日、三角保ち合いから下放れしつつあり、ダウが下落した場合は本格下落に発展する可能性があることから上海株の動きにも注意したい。
日経平均については、上述のN-D倍率の低下に加え、日足ボリンジャーバンドも+2σから離れつつある。
+1σを維持する限りは上昇トレンドの維持が想定されるため、仮に下落に動いた場合、+1σ(本日現在22,700円付近)で下げ止まりから反発に向かうことができるかが焦点となる。
足元の時間帯では、60分足MACDが反転しつつあり、いったん回復すると思われるが日経先物20,850円付近を再度回復して推移できるか、同価格帯で跳ね返されるかが焦点となる。
いずれにしても、懸念している明晩の米雇用統計と東京市場の月曜休場が売り買いともに鬼門となりそうである。
なお、昨夜「上の可能性も捨てがたい」と追記したが、本日の日経平均が昨日の下落を埋めることができず、N-D倍率も低下したことや米中協議ネタ再燃、北朝鮮の飛翔体発射など不穏な空気が流れていることから、現時点では「どちらとも言いがたい」と見ている。
これらのほか、香港デモが米中の代理戦争になっており、不測の事態に発展する懸念がくすぶっていることから、週末リスク・特に月曜の休場が悩ましい。仮に相場が崩れるとしたら、こういった地政学リスクが最もあり得ることである。