本物の上昇であれば、今後、23,500円、24,000円と値を伸ばしていくと思われるが、昨年からの東京市場休場を狙った売り買い両方向の仕掛けが続いており、今回もボラティリティを高める仕掛けの可能性があると見ている。
日経平均の本日の上昇幅400円超と大きなものであり、売買代金も3兆円超えの大商いであったが、寄り付きのギャップアップと後場のギャップアップが生じており、現物の取引値幅は100円程度と極めて小さく、ここまで来る間の窓空けコマ足と合わせ薄氷の上昇が続いている。
なお、昨夜のダウ平均はGUでの上ヒゲ陽線(コマ足)となっており、現時点では、筆者が指摘している9月の足と相似となっている。
ただ、9月の日足がチャネルライン上限での動きであるのに対し、足元は上限までに値幅余地が残っており、あと一段程度の上昇も考えられるが、8/15を始点とする中期上昇トレンドのチャネルライン上限が27,650付近に迫っており、目先はいったん値幅または日柄調整に入るタイミングが近づいているとみている。
また、筆者が観測している先物・オプション(前ページ)においても、先物に利益確定売りの傾向が見られる。
加えて、ダブルインパースの買い長が上値追い要因に挙げられているが、ダブルインパース全体の買いコストは21,800円付近と推測しており、日経平均に下落の兆しが見られた場合、一定の売り埋めが見られると思わせるが、同時にコストを下げるための買い乗せてくることが想定され、利益確定売りと重なって、目先は下落要因になると見ている。
また、今年のダウ平均は、新高値を取った後はいったん大きめの利益確定売りが入る傾向にあることからも、昨夜の新高値示現により、調整入りの確率が高くなっていると推測している。
問題は今週末に迫ったSQまでに2営業日を残すのみとなっている時間的制約の中で、目先の勢いのままに上でSQを通過させるのか否かといった点である。
冒頭に記したとおり本日の大幅高の実際の取引値幅が小さく、仮に前場の中心価格帯下限の22,150円を割ることとなれば、下落は速いものと思われる。(高値維持した場合はSQ通過まで日経平均は値を保つ可能性もある)
今後の焦点としては、(SQ通過にかかわらず)日経平均寄与度の高いファーストリテについては直近で買い戻しの動きが見られるが、本日発表された10月売上高の苦戦や韓国における10月の売上高が不買運動により61%減であったとの報道もあることから、これらが悪材料視された場合にはファーストリテが日経平均の重石となる可能性があることに留意したい。
理由はともかくとして、筆者の個人的な推測では日米ともに短期調整入りのタイミングが近づいており、ソフトバンクGとともに悪玉にされやすいとみている。