また、8月・9月の雇用者数が合わせて9.6万人の上方修正がされたことから、労働市場の堅調性が改めて意識され、雇用統計発表直後からダウ先物が高騰し、23:00のISM製造業景況指数の市場予想からの下振れにもかかわらず、ダウは上昇幅を広げた。
ダウ平均の終値は301ドル高・27,347ドルと大幅上昇となった。
ただ、日経平均先物は90円高・22,940円と上昇幅はダウの3分の1にとどまり、先日より筆者が記しているN-D倍率のピークアウトから低下に向かう流れが生じている可能性が見える。
(日経平均については、他の観点からの考察を含め連休中にアップする予定)
ダウの日足チャートでは、前日に直近の短期上昇トレンドの下限をいったん割ったものの、下ヒゲで支持線にとどまり、昨夜は陽線のかぶせ線を示現しており、チャートテクニカルからは強い動きとなっている。
この形からは、しばらく上昇が続くようにも思えるが、9月初めにも、もみ合いから長めの陽線を示現した後、十字足が続き、調整入りしており、上昇期間の長さからも同様の展開となる可能性も考えられる。
また、ドル円を始めとする為替は、株式市場の強さとは逆にドルの弱さが目立っている。
価格も200日線の下に位置しており、昨夜は25日線に頭を抑えらた。
加えて、前々日は200日線を突破できずに大陰線を引いており、下落の勢いの強さからは、まだ下がありそうな雰囲気を感じる。
MACDの下方転換を伴っていることから目先の下値サポートラインを割り込む可能性が高いと見ている。
米中貿易交渉に関する報道も日替わりで表裏が覆る実体が不明な状況にあり、おそらく総論合意ながらも、各論では煮詰まった状況ではないことが推測され、しばらくはヘッドラインに市場が二転三転する場面も想定される。
(しかも現在は、第3段階まであるうちの「第一段階」の合意であり、先は長い)
これらのことから、ダウ平均については目先は依然として波乱含みが想定され、昨夜に陽線に続いて右肩上がりに上昇していくと見るのは時期尚早と考えている。