2019-12-21

ダウ平均は目先弱含みも急落は回避か?:来週のダウ平均予想(12/21)

SQ日となった昨夜のダウ平均は78.13ドル高(+0.28%)と筆者予想どおり続伸し、小幅に下落した18日を除き直近8日間のうち7日間の上昇と強い動きが続いた。

ただ、日足はギャップアップの長めの陰線と形状としては良くない。

東京市場同様に、過去のSQ日とその後の動向では、SQが転機となって直近のトレンドが逆転するケースが多い。

ダウ平均についても10/3から約2ヶ月半の上昇が続いており、日柄的にも一服が予想される頃合いとなっている。

しかし、昨夜の5分足(下図)を見ると、寄り付きが大き目のギャップアップとなった分、売りに押されて急落したものの、下落は5分足1本であり、その後は(SQ要因による買い支えの可能性もあるが)売り買い交錯の膠着となっており、日足で見るほど弱い形でもない。

ちなみにS&P500はGUの十字足、ナスダッ
ク総合指数はGUの短いコマ足となっており、いずれも来週月曜のローソク足に注目が集まる。

SQ通過による一服感に加えて、火曜の短縮取引・木曜休場となっていることから、利益確定売りが先行すると思われ、アジア・欧州市場の動向によってはダウがギャップダウンで寄り付き、そのまま弱含みで引ける可能性がある。

仮にそのような展開となった場合は、チャート的には昨夜の足が「宵の明星」となり、厳しい展開が予想されるが、S&P500及びナスダックのポリンジャーバンドは+2σのバンドウォークとなっており、外部要因に急激な変化がない限り、押し目は+1σ付近、または押しても25日線での日柄調整が濃厚と見られ、急落は起こりにくいと見ている。

焦点は北朝鮮によるICBMの発射実験が行われるか否かであり、北朝鮮問題はとりもなおさず中国との通商問題の落とし処にあると見ている。

米中ともに、丸く収まりつつある現段階では火種を起こすよりも平穏に通過させ、いずれ戦わざるを得ない第2ラウンドの交渉までは事を荒立てず、株価上昇を優先すると思われ、調整となっても通常の押し目形成の範囲にとどまると見ている。

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