◎相場概況
本日の日経平均はダウ平均の137ドル高を受けてギャップアップで始まったが、利益確定売りの流れが継続し、一時は-120円ほど売られた。ただし、さすがにダウの三桁上昇の翌日であることから売りは続かず-48円安まで戻して引けたが、依然として5日線割れが続いている。
・日経平均 23816.63 -48.22
・TOPIX 1733.07 -3.04
・出来高 13.1億株
・売買代金 2.39兆円
◎先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)
○ABNアムロのオプション手口
データの集計方法の詳細 → こちら
本日のABNのコールオプション手口については、足元の価格帯は差し引き二桁の取引とスルーを決め込み、24,250円から上のコールオプションを入れ子状態に売り買いしており、もみ合い想定の中で小刻みに利益を取ろうとしているように見える。
プットオプションについては23,500円のプットな大きめのショートを出している一方、上下の価格帯は小口のロングプットを建てており、本日のところは様子見姿勢と感じる。
○先物手口及び建玉残
筆者が観測している外資系証券と野村證券の本日の先物手口と建玉残は以下のとおりである。
野村證券が3,376枚と大口で買い戻しており、前場の利益確定売りでの下落を買ったと推測。
ゴールドマンは-1,933枚の大きめの空売りを出している。
なお、買い方のソシエテは本日の下落を買っているが、同じく買い方のJPモルガンは-1,197枚を利益確定し、残高は78,945枚買い越しとなっている。
ソシエテ、メリルリンチし買い越しているが、他の外資は概ね売り越しており、総体としては売り優勢となっている。
◎ 相場短評
年末の相場動向については、以前から記しているとおり今夜の米国市場のSQ(終値算出)までは底堅いと見ている。想定どおりに推移するならば、来週12/23(月)の米国市場は、翌日12/24の短縮取引・12/25休場を前にSQ通過による買い支えをなくし、利益確定売りが先行する可能性があると見ている。
ここのところ急伸した上海総合指数の日足は、上ヒゲローソク足が目立っており、本日5日線を下回って引けており、出来高の漸減やMACD陰転の兆しなど、テクニカル調整が想定されるチャートとなっている。
日経平均の日足についても、陰線が4本並んでおり、日足MACDは上海株同様に陰転の兆しがうかがえることから、目先は上昇する25日線に支えられるまでは利益確定売りの流れが続くと見ており、日柄的には月末の配当権利落ちが短期的な押し目処になると思われる。
ただ、配当権利落ち日以降、東京市場は年末年始の休場が近づくことからポジション整理的な小動きの展開になるかもしれない。
いずれにせよ、日経平均予想については、今夜の米国市場の結果を受けて再度整理することとしている。