2019-12-29

明日はもみ合いも年始は堅調か?※追記あり:年末年始の日経平均予想(12/29)

足元の日経平均は、エリオット波動の標準的な波動に沿った動きをしていることから、引き続きこの波動論に基づいた予想をメインシナリオと考えている。

日経平均の日足チャートは左図に示すとおり、8/26付近から9/19の上昇波を第1波、9/19~10/4の下落が第2波、その後の上昇が第3波とするエリオット波動が綺麗に当てはまっており、標準的な第3波の長さは第1波の1.6倍であることから、第3波の目標値は24,500円が想定される。

先週の週間予想は、いったんの押し目の後、24,500円超を目指す動きをメインシナリオとして示した。

ただ、12/17の24,091円到達の24,000円大台クリアによって第3波は終了し、現在は第4波の形成に向けて修正波動(下落波動)が始まっている可能性も考えられると記した。

結果、先週の日経平均は、筆者予想どおり下げてきたが押しは浅く、直近の窓空けの始点付近で切り返す動きを見せており、窓埋めを拒否しているように感じられる。

このことから、足元の波動はメインシナリオどおり第3波が継続しているとの推測が優位であり、目標値である24,500円に向けて上昇しているとの見方を強めている。

なお、第3波はエクステンション波動が生じやすく、24,500円~24,800円達成後、いったんの押し目をつくった後、25,000円を超える上昇を果たす可能性もある。

筆者がこのような判断に至っているのは、チャートの波動分析のほかに、海外投資家による先物の大幅買い越しに対する本邦国内勢の先物大幅売り越しにある。

詳細は後日記すことにしているが、直近で野村(野村を通じて発注している投資家やETFの組成)は12/4から12/12の8営業日連続で24,955枚の損失確定の買い戻しを入れている。

日経平均が23,200円~23,500円でもみ合っていた時期である。そして、買い戻しが一巡した翌日の12/13に先物の買い仕掛けにより日経平均が598円高となったのである。

12/4から12/12に買い戻した先物24,955枚は含み損増大の難を逃れてものの、資金は再度高値での空売りの原資に振り向けられている。

これらのもみ合いと急伸を繰り返す動きは買い方による売り方の売りコストを上昇させるものであり、利益確定売りは第3波終了まで起きない可能性がある。

本日、北朝鮮において朝鮮労働党中央委員会総会が開催されているニュースが流れているが、筆者の想定では北朝鮮が刀を抜けば国連は制裁強化の方向に向かわざるを得ず、北朝鮮制裁の一部解除はより遠のくことになり、そのような無益な選択はしないと見ている。

トランプ氏も12/31は北朝鮮が一方的に定めた期限ではあるが、明日または明後日には何らかのメッセージをツイートし、北朝鮮・金委員長の体面を保たせると推測している。

これらのことから、明日の大納会から再来週の大発会までの日経平均予想は、下値目処は明日の大納会で23,750円、大発会の上値目処は24,000円と予想している。

ただ、週末に記したとおり、この年末年始は東京市場の休場が米国市場に比べて3営業日長く、東京市場の休場リスクが意識されるが、下方のみならず上下双方向にリスクがある難しい局面であり、日経平均CFDなど東京市場休場中も取引可能なリスク回避の手段を持つ意義は大きい。

なお、米国市場はRSIが買われすぎを示唆しており、目先弱含む局面があるかも知れないが、1/3のISM製造業景況指数で切り返し、結果として年初の出足は堅調と見ている。

※22:15追記
仮に第3波の上昇が1月中旬以降も続くようであれば、それは第3波がエクステンション波動に入ったことを意味しており、上昇は3月~4月まで続く可能性がある。

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