2019-12-05

動意は近い?:今後の見通し及び先物・オプション手口考察(12/5)※追記あり

本日の日経平均は、昨夜のダウ平均の上昇を素直になぞる*164円高・23,300円で引けた。

ただ、昨日の日経先物ナイトセッションからは膠着が続いており、絶好の仕掛けの時間帯となっている。

先物・オプション手口(JPXデータを集計、日中・夜間・立ち会い外を含む)


データの集計方法 → こちら

ABNアムロのオプション手口を考察する。

コールオプションについては、23,750円に大口のショートを入れる一方で、23,500円・23,625円には大口のロングを入れており、目先は上値追いt(もみ合い)を想定しているように見える。

プットオプションについては、22,750円ショートを大幅に買い越し、ロングポジションに転化している点が注目される。


本日の先物手口及び建玉残については以下の表のとおりである。


ゴールドマンが本日(昨日ナイト+本日日中)-4,083枚の超大口の先物売りを出しており、4日連続の売り越しとなる。

また、本日も上昇局面での売り越しと確信的な売りとなっており、建玉も1.4万枚と厚みが出てきており、他の海外投資家への影響も注目される。

-17.5万枚の売り越し中である野村証券は3,766枚を買い戻しており、野村の買いにGSが売り向かった形になっている。

なお、野村の買い戻しは年末が近づく中、ダブルインパ等の評価損を抱えた個人投資家がロスカットを出し始めたと推測しており、売り方の買い戻し一巡が近づいている兆候であると感じる。

今後の相場見通し


昨夜の米国市場はADPの下振れをスルーしているが、雇用統計が同様の結果となった場合、利下げ催促モードに入るのではないかと見ている。

まあ、雇用統計で動くかどうかはわからないが、いずれにせよ、来週のメジャーSQを平穏に通過するとは思えず、上下どちらかの仕掛けが入ると見ている。

本日、GSが先物を大きく売り越し、売り方の野村筋が買い越してきたことから、需給の転換は近いと見ている。

ただ、SQ前の下げをメインシナリオと見ているが、売り方を苦しめる買いによって上への仕掛けが入る可能性もあり予断を許さない。

ただし、米大統領選は2月3日のアイオワ州党員集会が第一の山場になり、一気呵成に選挙ムードが高まることを考えた場合、このまま春まで上昇が続くことは考えにくい。

これら選挙日程の日柄を見ても12月~1月初めにかけてはいったん下げなければならない時期であり、いずれかの方向(いったん上→下、または下)への動意は早ければ明日の夜間から、遅くともSQ明けから始まると見ている。

※19:40追記
23,900円~22,370円安値をつけた昨日、一昨日の先物出来高が急増しており、明日、23,500円を捉えてきた場合、いったん上の可能性が高まる。

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