中国で発生している新型ウィルスによるアジア株の弱含みや米国株の決算や高値警戒感が一気に噴き出したと見ている。
ただ、本日の日経平均の下落を見る限り、分足1本で大きく下抜く「突飛安」から、さらに下値を叩く展開とはなっておらず1,000円幅で下落する本格調整とはならない印象を持っている。
ただ、あくまで本日一日の印象であり、今夜の欧米市場の反応を受けた明日のアジア株の動向次第によっては予断を許さない展開となる可能性もあるが・・・。
現段階では欧米株の下落は限定的であると見ている。
先物・オプション手口については別ブログ「先物・オプション手口分析」にアップしたとおり、ABNアムロのオプションは24,000円の大口ロングコールとともに23,750円に大口のショートプットを建てており、ここからの下値は(現段階では)想定していないように見える。
また、先物手口では本日のゴールドマンはTOPIX先物を1,456枚買い戻しに動いている。売り越し枚数の8%程度に満たないが、本気で売りに来ている手口には見えない。
むしろ、買い方であるソシエテ・ジェネラルが先物のミニ売り・ラージ買いを展開しており、このミニ売りにより下落が効果的に演出されているように感じる。
ここからの予想として、次の2つを挙げたい。
最も楽観的なケースでは今夜または明日の日経平均が25日線・23.790円付近で安値を打ち、来週前半には24,000円付近まで戻るケースが想定される。
この最良楽観ケースでは、25日線を割れても早期に復帰することが求められる。
ダウ平均がまだ上を目指しているように感じられることから、この楽観シナリオも一定の優位性があると見ている。
他方、もう一点、優位性を感じるシナリオとしては日米ともに半月ほどの日柄調整入りの可能性である。
この場合、値ごろ的には下げても23,500円~23,600円が下値目処と見ている。
なお、上記の2つの想定については、日経平均の直近終値ペースの高値が1/17の24,041.16円と波動的に物足りないことから、値幅調整に持ち込むためにはもう一段の上昇が必要との観点から足元の調整は一時的と考えているのである。
また、仮に大きな値幅調整が起きるとしたら、2月SQ・2/13または3月SQに向けての動きが予想され、足元の下落では日程的にまだ早いと見られることも要因の一つである。