終値は170.36ドル安・28,989.73ドルの4日続落。
新型肺炎が中国の旅行シーズンである春節と重なったことで全世界への感染が懸念され、刻々と伝わる感染者数の増大と広がりに懸念が高まることは当然である。
ただ、昨夜のダウ平均のローソク足は長い陰線を引いたものの、直近の上昇前にもみ合った節目である28,900ドルで下げ渋っており、直下に位置する上昇する25日線がサポートとして機能していると思われ、高値警戒感から新型肺炎が売りの口実になった可能性があると感じる。
また、ダウ平均60分足(右図)では直近上昇5波動に対し、
下落波a-b-cの3波動を形成しており、昨夜サポートラインとなった28,900ドルや25日線・28,791ドルで下げ止まることができれば、あと少しのもみ合いを経た後に下落3波動終了からの反発が見込める。
下落幅も直近上昇に対する38.2%~50%押しをほぼ達成しており、MACDのWボトム形成により反発のタイミングは近づいていると見ている。
リスクシナリオとしては、下落波が3波構成ではなく5波構成である場合、目先の反発後に第5波動の下落波が待っている可能性がある。
いずれの経過を辿るにしても、25日線がサポートとなり、いったんの反発があると思われることから、(調整終了が優位と見てはいるが) 反発力の強弱により次の展開を再想定することとしている。
日経平均については、昨夜のダウが想定とは逆に下落したことから、週初はやや弱気ムードが漂うことになると思われるが、個人的には目先大きな下落は起きないと見ており、相応の下落によりオシレーター系指標の低下から反発上昇に向かうと見ている。
日経平均予想については、各種データやチャートを整理中のため、明日のアップを予定している。