2020-01-26

今週及び今後の日経平均予想※2追記あり(1/26)

新型コロナウイルス関連のニュースが増えてきた。

買い上げるには材料不足の中で出てきた悪材料に飛びついて売っている感もある。

これらのニュースについては、情報の正確性が担保されていないため真偽を見極めることが難しく、過度な織りこみと楽観が交錯する方向感のない値動きとなる可能性がある。 

テクニカル面での予想としては、左図が先週の週間予想に掲載した予想図に先週の値動きを加えたアップデート版となる。


筆者予想としては、(3)-5波の頂点・24,000円は波動カウントからは物足りなさを感じることから、最小であっても24,200円~24,500円には到達すると見ていた。

しかし、先週のダウが4日続落となったことから日経平均CFDの時間外価格も下落し、現時点では微妙な位置にいる。

移動平均線は20EMAと40EMAを表示しているが、足元の40EMAで下げ止まることができれば、直近の下落がダマシとなって上に向かうが、40EMAを明確に下回ってくると、(3)-5波終了から修正a-b-c波入りの可能性が生じる。

個人的にはこの40EMAに支えられるか、割ったとしても早期に回復すると見ているが、株価下落の裏に売り仕掛けがあるとすると、修正a-b-c波に発展する可能性があり、何とも言えない。

なお、a-b-c波に発展した場合の下値目処は最も悲観的なケースでは22,000円割れが想定される。(可能性は少ないと見ているが、先物買い越しの海外勢が利益確定売りに回った場合は悲観ケースになり得ると見ている)

ただ、足元で大きな含み益を持っている海外勢が逆張りの国内勢に助け船を出してくれるとは思わないのだが・・・。

以上が俯瞰的に見た今後の日経平均のイメージである。

次に具体的な値動きを見ていく。 

先物の日足は25日線で下げ止まり


左図が週末のナイトセッションを含めた日経平均先物の日足チャートである。

移動平均線は標準的な5日・25日・75日となっている。

先物の25日線は現物225より下方に位置しており、週末のナイトセッション終値は25日線で下げ渋りを見せている点が特徴的である。

月曜の日中足は下ヒゲを下回る可能性があるが、ナイトセッションで再度下ヒゲを示現する可能性がある点には注意したい。

昨日のダウ平均予想で記したとおり、ダウはテクニカル的には下げ止まりを感じさせる位置まで下げており、明晩はもみ合いまたは小反発となる可能性があり、序盤安く始まっても買い直され、(日経平均の終値にもよるが)週末とは逆の朝安・午後高となるのではないかと見ている。

ただし、金曜のダウ平均は後場に急落したため、欧州株がダウの急落を折り込んでいないため、欧州時間の日経平均は再度下押しする懸念があり、欧州株が落ち着きを取り戻し、ダウ先物をどの程度の水準で米国市場に引き継ぐかが焦点となる。

先物ポリンジャーバンドは上向きを維持


もう一点、日経先物日足のポリンジャーバンドを見てみる。
指数はポリンジャーバンドの基準線で下げ止まり、バンドも上向きを維持していることから、先週のナイトセッション終値水準では上昇トレンドを維持しているとの見方ができる。

仮に-1σを割り込んだとしても、直近3回は-2σを支えとして反転上昇しており、下落転換は-2σ割れやバンドの傾きの変化から読んでいきたい。(下げると読んで、この水準からの空売りは踏まれる可能性がある)

オシレーター系指標は低下中


また、明日・月曜の日経平均を仮に-200円~-250円安・騰落銘柄数を500・1,500と想定した場合の騰落レシオは85%前後、9日RSIは32.37まで低下する。(14日RSIは57.85とやや高い)

火曜日に続落した場合は、騰落レシオは80割れとなり、9日RSIは30付近まで低下する。

昨年10月から続いた上昇局面においては騰落レシオの80%接近・9日RSIが30台で反転が生じていることから、中期上昇トレンドが継続しているならば、騰落レシオは80台、9日RSIの30台は反転ポイントとなる。

これらのことから、来週の日経平均予想については23,400円~23,500円台でいったん下げ止まり、23,850円付近までの反発を見せると予想している。

ただし、新型コロナウイルス関連での新たな悪材料が出てきた場合には、75日線・23,200円付近までの下げがあるかもしれない。

明日は、先物を買い越しているソシエテなどの買い方が指数の下げ以上に売り越してくるか、または押し目買いを見せてくるかの先物手口に注目している

※21:45追記
非常に難しい局面。明日以降の日経平均が弱含む局面で日経ダブルインパース等のベア型に個人の買いが入ると踏み上げられる可能性があり、逆に日経レバ等のブル型に個人の押し目買いが入ってくるようだと23,000円割れ(今週はないと思われるが)は通過点となる可能性がある。SBIの売買ランキングが参考になる。

※22:00追記
日経平均の上値追いは、新型コロナウイルスが材料出尽くしや2月中旬のSQ、決算発表の一巡までは期待薄と思われ、最良でも方向感のないもみ合いから23,200円~23,500円の保ち合いに入るか、上述の悲観シナリオのとおり直近高値から2,000円安・22,000円割れの急落(21,600円~21,800円買い)の可能性があるため、現状、2月SQに向けては方向感を確かめる様子見の時間帯と見ている。

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