2020-01-28

目先自律反発が近い?※追記あり(1/28)

本日の日経平均は、後場の日銀ETF買いや新型コロナウィルスの材料出尽くし感から下げ幅を縮め、時間外市場も買い戻し先行で推移していたが、夕刻、本邦において武漢滞在歴のない発症者が出たニュースにより18:27に日経先物が再度23,020円まで売られ、水を差された形になっている。

現状の位置を日経CFD日足チャートで再確認する。

40EMAを明確に下回ってきたため、(3)-5波終了から修正a-b-c波入りの可能性が濃厚となっている。

この判断が正しければ、足元は修正a波が終了したか終了間近で、目先はa波の下落に対する修正b波の自律反発があると見ている。

本日の日中足の堅調さから下落波動は終了したかと思えたが、上述の「武漢滞在歴のない発症者」の報道により日経先物が150円ほど下げ23,000円に接近した。

発症者は武漢からの旅行者を乗せたバスの運転手さんということで、それなりの接触があったと推察されるが、改めて新型コロナウィルスの伝染力の強さを知らしめることとなり、相場の重石になりかねないことが残念である。

ただ、MACDはかなり深い位置まで低下しており、近く底打ちからの自律反発入りが想定される。
なお、修正b波の想定値は23,400円~23,600円を想定している。

修正b波の後は、再度下落して二番底を試すと思われるが、チャートに付記したように23,000円を割れるかどうかの判断は現時点では難しい。

23,000円を守って反転する期待はあるが、今夕の「武漢滞在歴のない発症者」の例から中国本土を始め世界各国で感染者報告がされる懸念が生じているからである。

本日の先物手口については下記のとおりとなっている。


Cスイスが大口で売っている一方、買い方のバークレイズ証券が押し目買いをするなど、一方的に売りに傾いてはおらず、現時点では中立と見ている。

GSの先物売りは現物を背後に有している可能性がありなんとも言えない。

ただ、買い方のソシエテが全体では売り買い拮抗ながら、引き続き先物ミニを売っており、また本日はTOPIX先物を立会外で5,000枚近く売り越しており、下方向にボラをつくってくる可能性がある。


(先物・オプション手口については別サイト「先物・オプション手口」に18:30-19:00に先行アップしている)

なお、昨夜のダウ平均がギャップダウンからの十字足を示現しており、本日、ギッャプアップで寄りついて値を崩さずに引けた場合、底打ちサインである「明けの明星」をつくることができるため期待していたが、武漢滞在歴のない感染者発生の影響がどう出るかが今夜の焦点となる。

なお、日足MACDの底打ちが近い感触があると同時に、日経平均騰落レシオが78.38%と80.0を割り込み、9日RSIも25.52と30を割り込んできていることから、目先の自律反発は近いと見ており、ダウ次第では今夜から、ダウが期待どおりでなければ週後半から自律反発開始になると予想している

想定どおり自律反発となった場合の課題は、中国市場が再開する2/3(月)までに日米欧の各市場がどこまで戻せるか、また発症者の拡大を防ぐことができるかだと見ている。

※22:20追記
本日の日経先物3月限の出来高は約10万枚。1/8の値幅500円の16万枚には及ばないが一日平均は概ね5万枚程度であり大商いと言える。

スポンサーリンク
counter