2020-01-30

今後の日経平均予想(1/30)

昨日、武漢から帰国した日本人3人から新型コロナウイルスが検出され、そのうち2人は症状が出ていないかったことから、パンデミックの懸念が広がり、日経平均は-401円安と大きく売られ、終値も23,000円を割れた。
 
昨日記した "懸念していた買い戻し一巡から買い手不在の下落" が起きた形となった。
 
今後の日経平均予想については「週間予想」に貼付しているチャートを左図のとおりアップデートした。
 
昨日までの筆者予想は23,000円手前でa波終了と見ていたが、反発の値幅・時間ともに短く反落したことから、依然としてa波は継続中との判断となる。
 
ただ、a波はオシレーター系指標の低下から本日終了したか、または終了が近い状態と見ている。

今後、修正b波の上昇を経て、a波のボトム近くでWボトムから反発することが想定されるが、仮にボトムを突き抜けると22,200円~22,000円割れの可能性がある。

底打ちの時期や価格については、現時点では少し遠い未来のことであるので、あくまでイメージであるが、直近の底打ちについては、上述のとおり、本日終了したか、または終了が近い状態と見ている。

ただ、本日終了のケースでは、明日以降週末にかけて新型コロナウィルスの罹患者数の伸び悩みや減少といったポジティブな材料が必要であり、現時点では難しいように感じる。


日経平均は上海の代替えで売られた?


最も可能性のあるケースとしては、来週再開する上海株式市場動向が焦点となる。

今週に入り日経平均が大きく売られた要因として、東京市場が休場中の上海株の代替えとして売られたという観測が出ている。

つまり、売りたくても売れない上海株の含み損を東京市場で代替えして売っているということである。

したがって、大幅安でのスタートが予想される上海株の下げ止まりが見えてくれば、空売りで含み益となった日経平均を早急に買い戻し、実現益に替えることが予想される。

また、明日、何かのポジティブな材料が出るか、または週末にそのような雰囲気があれば、来週を待つことなく買い戻しの手が入る可能性がある。場中よりはナイトセッションでの買い戻しとなろうが・・・。

 

引き続きGS、Cスイスの先物売りが膨らむ


本日の先物手口と残高については以下のとおりである。


引き続きゴールドマンやCスイスが大口の売りを出しており、これらの手口に引きずられている。

また、ソシエテも先物ミニを売ってはいるが、ラージは買い越し、全体でも押し目買い基調を維持しており、今のところ悲観は現れていない。

(先物・オプション手口については別サイト「先物・オプション手口」に18:30-19:00に先行アップしています)

いずれにしても、ゴールドマンやCスイスの買い転換を注視している。

なお、本日の騰落レシオは77.89%、9日RSIが21.60、14日RSIは34.06となっており、仮に価格が動かなくても2/4(火)には9RSIが10%台、14日RSIは20%台に低下するため、テクニカル上は2/4(火)、2/4を逃した場合は2/6(木)がいったんの底入れ候補日として有力であると見ている。

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