2020-01-04

1/6週の日経平均予想(1/4)

筆者の年始予想は、年末年始休場期間中は弱含みも東京市場の大発会に合わせて浮上してくるであったが、米国によるイランへの軍事行動によって、年始のダウ先物を始め各国の市場がリスク回避の売りで急落となった。

日経平均CFDも23,165円安値をつけ、昨日(今朝早朝)は23,311円と、急落前の時間外高値23,800円から約500円の下落となった。

筆者の相場見通しについては、かねてから記しているとおり、足元はエリオット波動の小勢第3波にあり、さらに細かく見た場合、「(3)-4」の調整波か、先の24,000円超えによって「(3)-5」の頂点をつけ、次の下落A-B-C波に向かっているのか判断が難しいところにあるが、筆者としては「(3)-4」が継続中であり、この後、「(3)-5」の上昇波動が開始すると見ている。。

東証休場中も取引が行われている日経平均CFDの日足チャートに波動カウントを付記したのが左図となる。

点線で図示したように「(3)-5」が既に終了したようにも見えるが、やや強引であるが、依然として「(3)-4」継続とも見えなくもない。

ただし、日経平均の先行指標と筆者が見ているDAX指数のチャートでは一昨日の日足が直近の高値を上回っており「(3)-4」の可能性が高いように思える。

もとより、第4波は拡大波動(Y波)が出現する可能性が高く、上下に大きく振られるため指数の方向性がわすりにくいやっかいな波動である。

現段階での筆者の判断としては、やはり「(3)-4」進行中の想定をメインシナリオと見ている。

チャートが発信している動的イメージのほかに、日経平均9日RSIは大納会の段階で21.62%まで低下しており、週明けの大発会の前場は-350円~-400円安の23,250円~23,300円安値をつけると見ており、この段階で9日TSIは16.6%まで低下し、短期的な売られすぎを示唆するため、むしろ反発に向かいやすいと見ているからだ。

ただ、リスクシナリオとしては14日RSIは大納会の段階で57.92%と中立圏にあり、大発会で想定どおりの安値をつけても47.74%に低下するのみであり、依然として下げ余地がある。

筆者想定では、いったん9日RSIが上昇して14日RSIに追い付いた後に下落すると見ているが、9日RSIがさらに低下し、14日RSIが追いかけるように低下するシナリオも否定できない。

(ちなみに、来週末のSQまでに23,000円程度まで下落した場合は9日RSIは17.99%に14日RSIは14.88%まで低下する見込みである)

焦点は、先物の買い方であるソシエテを始めとする外資系証券の動向である。

年始の寄り付き安を振るい落としの好機とみて売りに傾くことも考えられるが、23,000円前半で振るい落としの下げを誘導することは野村を始めとする本邦国内勢の売り方を利することになりかねず、売り方に買い戻しの機会を与えないよう買い手口を出してくると想定している。

振るい落としにの前には楽観の買いを演出すると見るからである。

これらのことから1/6週の日経平均予想は下値目処が23,000円~23,200円±100円、高値目処は23,600円~23,800円±100円を想定している。

週明け月曜は、長さはともかく下ヒゲまたは安値圏での膠着と見ているが、仮に長めの陰線を引くようであればSQに向けての売り仕掛けの可能性があり、思わぬ安値に向かう可能性があるため警戒が必要と考える。

また、ソシエテなどの買い方、今のところ中立となっているGSやCスイスなどの先物手口について引き続き注視していきたい。

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