かねてより記しているとおり、日経平均は中期的な上昇トレンドにあり、昨年12月末を底にエリオット5波構成の波動形成の途上にあると見ている。
足元は第3波動の終盤に位置しており、第3波動が昨年末の高値で終了(3-5波完了)したか、引き続いて継続している(3-4波)かのどちらかである。
筆者は、大納会の前日までは第3波動は継続しているとの見方を強めていたが、大納会後の時間外取引において、25日線や6週線を大きく割り込む23,300円前半まで下落したことから、現時点では第3波動の終了を視野に入れた見方に傾きつつある。
一方、第3波動が継続していた場合は、前述のとおり少なくとも24,200円~24,500円に達する可能性があり、さらにエクステンション波動が発生した場合は24,800円~25,500円程度までの上昇余地が広がる。
その意味で、年初相場はいったんの天井形成から押し目をつくるか、続伸するかの見極めが難しい局面である。
現時点の予想では1/10のSQまでは高値もみ合いが続くと見ており、レンジは23,800円~24,200円と予想している。
年初相場の具体的な予想については稿を改めて行うため、今年の見通しについて話を進めると、仮に24,091円で第3波動が終了した場合は、高値でのもみ合い後、23,300円~22,800円程度の押し目となる第4波動を形成すると思われ、その後、第5波動の上昇に向かうと見ている。
日柄的には2月中旬~3月初旬が転換点になると見ている。
この時期は12月期の決算発表が一巡する時期であり、企業業績が第2四半期で底を打ったことを確認して上昇する見通しを立てることができる。
エリオット波動では第3波動または第5波動のどちらかでエクステンション波動が生じるとされており、24,091円で第4波動に移行した場合は第5波でエクステンション波動が生じる可能性が高くなるため、上昇幅は3,000円~4,000円超が想定され、日経平均は26,500円~28,000円に達すると見込まれる。
高値の到達日柄は秋を想定している。
なお、第5波の完了後はA-B-Cの下落波動に移行するため、秋から年末にかけては厳しい展開となるかもしれない。
なお、今回筆者が示しているのは小勢波動であり、中勢波動も第3波動にあることから、1年~2年後には日経平均35,000円~40,000円達成の可能性があると見ている。
※目先の見方については12/30にアップした「目先絶好の押し目となるか?」のとおり休場中(時間外)の押し目から浮上している。
※1/5 追記
年間予想を一部修正しました "1月相場の行方は?・年間予想補足(1/5)" → こちら
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