2020-02-27

日経平均の反転時期と価格目処考察(2/27)

本日は顧客対応も行っている大手銀行員が新型コロナウイルスに感染していたことが報じられ、日常生活にウィルスが入り込んでいる恐怖が改めて意識された。

また、米国での感染者発生や各種イベント等の中止報道も加わり、このような不透明な環境の中では敢えて買いをしれる主体はなくズルズルと下げ、一時は500円を超える下げとなり、大引けは-477円安・21,948円の大幅安となった。

先物手口考察

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基本的に海外勢の売り越し・国内勢の買い越しの構図に変化はなく、これまでの買い方が売りを出し、売り方が買い戻しに出ている。


なお、ゴールドマンは売り方として売り玉を積んでおり、残高を-3.6万枚売り越しと売り越し幅を広げており、Cスイスは今週に入り買い越しから売り越しに転じている。

また、買い方のソシエテは本日もTOPIX先物売り・日経先物ミニ売りを展開しているが、同じく買い方のバークレイズは本日は押し目買いに出ている。

バークレイズが明日以降も買ってくるかどうかに着目している。

 
 

ダウ平均の予想

昨夜(2/26)のダウは寄り付き後に461ドル高まで上昇したが、これによりリバウンドが終了し、終値は-123ドル安と5日続落となった。

チャートテクニカルも、前日の下ヒゲを下回って引けており、弱い形状となっている。

反転するためには、相応のもみ合いを経るか、オーバーシュートの下落が必要と見ているが、ここまで売り方優位の情勢が続いている以上、売り方は引き続き売り攻勢を強めてくると見ている。

売り崩しが難しくなれば、いったん売りを緩めて戻しを売るものと思われる。

下値目処としては、10/11に空けた窓埋め26,500ドルは既に射程圏に入っており、次に25,700ドルが有力な下値目処と見ている。

なお、可能性は小さいながら上記価格で下げ止まらない場合は24,800ドルが次の下値目処となってもおかしくない。

日経平均の予想

ダウ平均が上述の状況であるため、日経平均も目先弱含みとなると見ている。

下値目処は2019年1月安値からの下値を結んだ抵抗線・21,000円~21,200円がサポートとして挙げられる。

ここを割れたらPBR1倍・20,800円が下値目処となり、状況次第ではオーバーシュートで瞬間20,400円か?

ただ、ダウ平均・日経平均ともにRSIが売られすぎ圏に突入しており、来週にも突っ込みの場面があれば買い妙味があると見ている。

具体的なRSIの数値としては本日の日経平均RSI(9)は11.65%とかなり低下している。

ただ、RSI(14)は算出手法の要因により本日29.84%と依然として低下余地がある。

今後の見通しとしては、来週水曜日には(仮にこのまま指数が同値であったと仮定しても)RSI(14)は11%台に低下し、来週も筆者想定が的中して続落するようであれば、水曜日(3/4)には両指数ともに一桁台まで低下することから、来週半ばの動向に着目している。

なお、TOPIXのRSI(9)は既に一桁台まで低下しており、いつ反発してもおかしくない状態であるが、日経平均のRSIが上述のとおり下げ余地があり、また、NT倍率が14倍の高率に達していることからNT倍率の修正として日経平均の下落が起こりやすいと見ている。

また、下げ渋りやいったん戻りを試した場合には日柄が後方にずれ込み、3月SQ日周辺または3月末に二番底形成に入ると見ている。

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