これにより、前日の大陰線をローソクの実態部分が上回る「陽のかぶせ線」となり、チャート上の底打ちの条件が現れている。
ただ、2/28の安値圏での下ひげ陽線+翌営業日のGUでの大陽線の最強の組み合わせが一時的な反発で終わり、再度下落波動に戻っていることからも、底打ちについては次の足を慎重に見ていく必要があると考える。
また、出来高も前日の陰線と比較して僅かに細く、前日の引け底・丸坊主と昨夜の引け天・丸坊主との組み合わせは鯨幕相場の一変形とも考えられる。
(ローソク足の丸坊主は前日が買い方の投げ、昨夜は売り方の買い戻しと考えられる)
日柄的にも、筆者が天王山と見ている週半ばの米FOMCまで3営業日と、ポジション調整を行う期間として最適であるため、来週前半は前日と昨夜のローソク足の中間部分である22,000ドルを挟んだもみ合いとなると見ている。
なお、今回の米国市場の暴落は新コロナウィルスによるものとの解釈が多いが、あくまで "きっかけ" にすぎず、暴落の本質は、景気の先行きが不透明な中、トランプ砲によってダウ30銘柄やFANGなどの成長株を実体以上に吊り上げられたツケが一気に顕在化したものと見ている。
したがって、新コロナウィルスの終息が見え始めれば一時的に好感した買いが入るかも知れないが、市場は、いったんは実体以上に嵩上げされた株高が剥げ落ちるまで下落する可能性があると考えている。
ダウがどこまで下がれば剥げ落ちたと言えるのかと言えば、2018年11月大統領選のあった18,000ドル~おそらく直近3年の真水の成長を加味した20,000ドル付近と見られる。
(ただし、一気に下げるよりは、今月下旬にいったん底打ちし、大きく反発した後に再度、実体経済の落ち込みを織り込む形で下を見に行くと思われる)
今後は景気後退期の処方箋である大型の財政出動によって、景気後退を最小限にとどめ、再び成長軌道に乗せることができるかどうかが焦点となるが、大統領選を控えて経済対策が政争の具に使われやすく(民主党としてはトランプに手柄を与えたくなく)実現までには時間が必要だろう。
その意味では、来週のFOMCでは、仮に想定されている大幅な追加利下げを行ったとしても両輪が揃わず、市場は再度の催促相場に移行する可能性があり、昨夜の急反発は綾戻しに終わる可能性が高いと感じる。