2020-07-19

夏の株高となるか?:今週及び今後の日経平均予想(7/19)

今週の予想

まず、日経平均日足チャートから見ていく。

6月中旬以降の日経平均は22,000円~22,900円のレンジ相場となっているものの、大勢としては下値切り上げ型の三角保ち合いが煮詰まりつつある。

保ち合い放れについては弱気派と強気派が出てくることは株式市場の常であり、強弱感の対立が株価の急騰・急落を生むとになる。

外部環境としては、世界的なコロナ感染者数の増加による経済活動の停滞懸念がくすぶる難しい環境にある。

ただ、株価の小刻みな上下動のリズムは、直近で高値を取った後に4営業日の押しが入り、5営業日の反転を繰り返しており、足元では2営業日の続落となっていることから、あと一息の押しがあれば上昇に転じると見える。

したがって、外部環境に大きな変化がない限り、左図に引いた下値サポートラインである22,400円処や25日線22,437円、7/10安値・22,290円、さらに下押しとなったとしても後述の週足一目均衡表の雲上限・22,113円などがサポートとして機能しやすいと見ている。

今週後半の東京市場の2営業日休場がやっかいであるが、昨日も記したとおり、今週前半にダウ平均やナスダック総合指数が想定下値目処近くまで下落することとなれば、リスクを取れる範囲での押し目買いが報われる可能性が高いと感じる。


(休日でも取引可能なCFDなどを活用し、上下ともにリスク回避への準備を怠らないよう努めたい)

週内の動向予想としては、やはり後半の東京市場休場の不安感から週初安の展開になると見ているが、休場前に売りを誘う上昇局面もあると見ており、下落一辺倒にはならないと見ている。

なお、日々集計している先物・オプション手口では、今週は上下どちらかの方向性が出てくる可能性があり、引き続き手口結果を注視していきたい。

また、月曜は先週末段階の残高報告日であることから、これまで見えていなかったABNアムロの22,625円から上のオプション残高が報告される予定であり、積み上げ状況に注目している。

以上のことから、今週の日経平均3営業日のレンジについては安値目処は22,200円~22,400円、高値目処は22,800円~22,950円を予想している。

仮にレンジの高値圏で休場入りした場合は、休場明け23,000円超えスタートの可能性もあると見ている。

今後の予想

先物・オプションに売りが積み上がってきておらず、上述のチャート分析どおり、目先上昇の可能性が高まっていると見ている。

また、本邦個人が下落願望を高めていることも逆回転の要因になり得る。

ただ、本来であれば22,000円をいつ割り込んでも良い環境の中での上昇であるため、筆者想定どおりに目先上げてきた場合は8/14のSQ日以降は巻き戻しの下落となる可能性がある。

週足・一目均衡表では足元の価格帯が雲上限となっており、ここを上抜けた場合は上昇に弾みがつきやすい形状となっているが、8月末及び9月初めに雲のネジレが生じるため相場の転換点になりやすい

感染者増加のなか株価は上昇し、上昇に懐疑的であった弱気派が宗旨替えした途端に下落する構図を予想する。

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