2020-07-20

日経平均は目先下押し後に反転?(7/20)

・相場概況

本日の日経平均は、週末のダウ平均が小安く引けたものの買い優勢で始まり買い意欲の強さを見せたが、ダウ先物が下げ幅をソロげたことで買いがしぼみ、前引けは小安く引けた。

後場に入り、日銀ETF買いの思惑から再度買いが優勢となり、前日比+21円高で引けた。

なお、本日のTOPIX前引けは前日比 -0.32%と日銀ETF買いの基準と見られている-0.5%を下回っていたが、日銀は通常のETFを1002億円、J━REITを15億円それぞれ買い入れていた。

・本日の先物手口考察

データの集計方法の詳細 → こちら
 
(本日は週に1回の残高報告に基づき、先週末の建玉残の一部修正を行っている)



注目のゴールドマンは差し引き-140枚売り越しと、引き続き積極的なポジショニングは行っておらず様子見姿勢を維持している。


なお、Cスイスは週末に続き-1,400枚を売り越し、直近2営業日の売り越しと合わせ約6,900枚を売り越し、建玉については-2,633枚売り越しと売り玉を伸ばしている。

買い方のソシエテは-1,346枚の売り越しとなっている。

海外勢の手口全般では、JPモルガンが1,742枚を買い越しているが、週末に-4,966枚の特売りを出していることから、利益確定の買戻しと思われる。

その意味では、海外勢は各社ともに小幅な値幅取りに終始し、依然、方向性を見せていないと言える。


・ABNアムロのオプション手口

 → こちら 

本日の残高報告にて、ABNアムロが23,000円コールの大口買い建玉が報告された。


また、8月限オプションの手口公表が始まった7/10以降の日々集計の数字となるが、23,250円コールの大口売り建玉、23,750円のコールの大口買い建玉が観測されている。

また、本日は23,250円コール、23,750円コールともに "みずほ証券" を相対として立会外にて大口クロスを成立させている。


先物は-11,439枚売り越しと売り越し姿勢を明確にしてきたものの、8月限は-613枚売り越しと小口であり、波乱の種となりそうである。


・今後の日経平均予想

 本日の日経平均は+21円高の様子見となったが、冒頭に記したとおり東京時間のダウ先物に売り仕掛けが入ったものの22,580円安値にて切り返しており、思った以上に強い印象を受けた。

ただ、この買いが上を狙う買いであるか、週末の東京市場の2営業日の休場を前に安いところでの買戻しであるかの判断は難しい。

日経平均日足チャートは、5日線を割ったものの25日線にサポートされた形となっている。

また、25日線と直近の安値を結んだ下値サポート線が22,400円処で重なっており、現時点では25日線がサポートととして機能していると見てよいと思われる。

ただ、ダウ平均の25日線は26,600ドルと週末の終値から670ドル下方にあり、週末のダウ平均予想に記したとおり、依然として下押し懸念があるだけに、想定される下値までダウが下げてきた際に、日経平均が25日線を守ることができるかどうかは疑問である。

(仮に25日線を割れたとしても、日経平均22,100円処がサポートになり得る)

今週の東京市場の立ち合いは明日を含めて2営業日。

筆者想定どおり米国市場が下げてくればわかりやすい相場となるが、下げ幅が中途半端であったり、買い戻された場合の判断は難しい。

19:50現在のダウ先物は-90ドル安・26,582ドルとなっており、今夜はダウ平均の5日線と25日線の中間地点となる26,300ドル近辺の底堅さを確かめることになると見ている。

日経平均については、明日または明後日寄付きは下押し、その後は買戻しの予想を継続しているが、今夜の米国市場の動向及び明日以降の東京市場の先物・オプション手口から休場明けの動向を再度推し量ることとしている。

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