2020-07-21

勝負は休場明けに持ち越し?(7/21)

・相場概況

昨夜の米国市場は筆者の下落予想に対して、序盤はダウ平均が-100ドル程度下落したものの、ナスダック総合指数が力強く切り返したため深押しせず、ダウは+8.92ドル高とほぼ前日変わらずでの大引けとなった。

なお、ナスダックは+2.51%の大幅上昇、S&P500は0.84%の上昇となった。(詳細後述)

これらを受けて、本日の日経平均は買い安心からギャップアップで始まり、終日堅調な展開となり166円高・22,884円の大引けとなった。

・本日の先物手口考察

データの集計方法の詳細 → こちら
 
昨日掲載の建玉残について参照元が前週分となっており異算が生じていました。お詫び申し上げます。 なお、本日分は修正済みです。 (昨日分は連休にて修正予定)



注目のゴールドマンは差し引き961枚買い越しとなったが、売り買い合算でも4,000枚弱と厚みに欠ける手口となっている。


直近で売り越し基調を強めているCスイスは、引き続き-1,083枚を売り越し、直近3営業日の売り越しと合わせ約8,300枚を売り越し、建玉については-3,305枚売り越しと小粒ながら売り玉を伸ばしている。

買い方のソシエテは484枚の売り越しとなっている。

海外勢の手口全般では、JPモルガンが1,742枚を買い越しているが、週末に-4,966枚の特売りを出していることから、利益確定の買戻しと思われる。


・ABNアムロのオプション手口

 → こちら 


・今後の日経平均予想


昨夜のナスダック総合指数は、一昨日の終値水準に位置するポリンジャーバンド+1σでの粘りを見せ、予想していた+1σ割れとは逆に +2σまで一気に上昇する強い動きとなった。
足元のバンドウォークにおいては、+2σを超えても上ヒゲで返されているため、ここからの動きについては同様に押し返される可能性があるものの、昨日の大陽線の強さを考えた場合、+2σでのもみ合い、または張り付きとなる可能性があると見ている。

なお、直近ではダウ平均との循環物色となっているため、相互にカバーしながらの上昇となる可能性を感じている。

日経平均については、筆者の今週の予想は週初安あり、本日も小幅安と予想していたが、押し幅が足りないまま、三桁の上昇となった。

 
明日の日経平均については、昨夜のナスダック指数が強かっただけに大きく崩れることは考えにくく、東京市場の2営業日休場を前に売り方の買戻しと休場前の利益確定の思惑が交錯するもみ合い相場を予想している。

先物手口も上述のとおり腰の入った売り買いは乏しく、先物9月限の出来高も約4万枚と薄いため(最近では1日5万枚~6万枚が通例)、板が薄い中をスルスルと上げた感じであり、22,800円~23,000円でのもみ合いが相当と見ている。

ただ、今夜の米国株は大きく崩れないだろうと記したが、ナスダック指数が鯨幕相場となる可能性は残しており、慎重に見ていく必要があると思われる。

また、東京市場休場の間に米国市場が「行って来い」の下落→上昇となるパターンもよくあり、勝負は来週の休場明けに持ち越された感もある。

なお、本日の終値で算出する6週線は22,524円にあり、仮に休場の間に米国が下げても、日経平均は週初を含め22,500円~22,600円が下値目途になると見ており、8月SQの8/14または米国SQの8/28付近までは高く、展開次第では24,000円を超える可能性もあると予想している。

相場とは直接関係ないが、東京除外のキャンセル料補償について、昨日のテレビニュースの街頭インタビューで「キャンセル料は国が補償すべきだ」と話す方がいて驚いた。洗脳されている。コロナ関係ではマスコミの世論操作が目に付く。「国が補償」ではなく、「国民の税金で保証」が正しい。マスコミ=広告業界の利権構図。

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