注目していたナスダック総合指数についても、筆者想定どおり、前々日の大陽線始点を下回ったことから売り優勢となり、ポリンジャーバンド+1σを割り込んだ。
昨夜の終値水準は、直近で+1σを割り込んだ7/14の安値から引く下値サポートラインに等しく、ここで下げ止まるか、基準線まで下落するかが次の焦点となる。
ただ、7/14のローソク足が陽線であるのに対し、昨夜は陰線となっているため、後者の基準線までの下落となる可能性が高い。
基準線は、昨日の終値水準では10.300ポイント付近となるため、あと-160ポイントの下値余地となるが、オーバーシュートを考慮すれば-200ポイント安・10.260ポイントが現実的な下値目処と思われる。
同水準達成後に下ヒゲで返るか、時をおくことなく切り返すことができるかが注目点となる。
なお、ダウ平均については25日線が26,140ドル、一目均衡表の雲上限が26,020ドルにあることから26,000ドル~26,100ドルが下値目処になると見ている。
日経平均については本日も取引が行われている日経平均CFDの240足チャートで見ていく。
昨日、「ミニ・三尊天井を形成するか否かの分水嶺」と記したが、筆者予想のとおりナスダック総合指数の急落によりミニ・三尊天井の形成となった。
20EMA-40EMAもデットクロスの目前であり、上値の重い動きが継続すると見ている。
18:30現在、22,410円とサポートラインである22,500円を下回っていることから、次は22,300円、22,100円の順に下値を試すことになると見ている。
ただし、短期的には240分足MACDが-70に達し、横ばいに変化しつつあることか、いったんテクニカル反発により22,600円程度まで戻す可能性があると予想している。
なお、米国市場が調整色を見せてきたことは、東京市場の休場を利用した売り仕掛けが入っていると考えるのが相当と見ており、週明けの日経平均は下落して始まる可能性が高い。
週明けの日経平均の寄り付きについては、今夜の米国市場動向を見なければ想定することは難しいが、売り仕掛けを行っている筋は休場明けの下落で即買い戻すよりも、売り煽った後にある程度の時間をかけて買い戻しに入ることが想定される。
したがって、現時点においては、日経平均CFDは22,300円~22,500円の値幅のどこかで今週を終え、週初の売り乗せにより買い方の動揺を誘い、火曜または水曜にダウ及びナスダックの下落とともに、日経平均・一目均衡表の雲上限である22,000円付近までの下値を見た後に反転させると見ている。
なお、月曜の日経平均の寄付きが22,500円を下回らない場合は、月曜の米国市場に委ねられることになると予想している。