今週は所用により詳細を記す時間がなく要点記載となります。
・金曜に安倍首相の辞任報を受けて日経平均が急落した形となったが、一部海外筋は8月SQ通過より高値で売り越し姿勢となっている。
・安倍首相の辞任自体が本邦の金融政策の変更を示唆するものではなく、現行政策は継続されるものであることは間違いないと思われるため、基本的には足元の需給要因から売りが出ているものと推測する。
・ただ、下落のきっかけとしては「バイ・マイ・アベノミクス」の終焉が意識されていると思われるが、あくまで売り仕掛けの口実だろう。
・明日以降の相場の焦点としては、8月SQ通過以降の23,200円~23.300円の滞留時間が長いため、この価格帯での空売りがどこで買い戻すか、またはさらに売り乗せを図ってくるかにかかっている。
・筆者予想としては、ソシエテは超大口の買い建玉を持ちながら9月限先物ミニを売り建てているが、先物ミニの決済を9月SQまで持ち越すには日柄が長すぎるため、SQ前に買い戻し決済を行い、9月限の買いに利を乗せると見ている。(一部は9月SQ決済、大半は12月にローリングさせると見ている)
・また、足元ではゴールドマンが買い越し、Cスイスが売り越しとなっているが、建玉としては8,000枚~10,000増す程度とされほど大きくはなく、依然として買い方・売り方のどちらの勢力に荷担するかが注目点となる。
・なお、日経平均の動向としては6/15・7/31の突っ込みともに急反発となっていることから、今回の急落局面でも3匹目のドジョウを狙う本邦個人投資家の買いが膨らむ気配が漂っている。
・ただ、今回の急落は暴騰に記したとおり、需給要因からの下落と見ており、この想定が正しければ、金曜安値22,594円を割り込む下落につながる可能性があると見ている。
・海外勢の短期的な売り崩しは1,000円幅で行われることが多いことから、メインシナリオとしては高値23,200円~23.300円の1,000円安となる22,200円~22.300円が下値目処になる可能性があり、この水準まで下落した場合の目先の戻りは23,000円が目処になると思われる。
(22,600円で押しとどまることができれば23,200円~23.300円のWトップか?)
・テクニカルリバウンド達成後は、11月の大統領選に向けて上げ下げしながらも日経平均20,000円~21,000円の軟調な相場展開を予想している。