2020-09-19

目先反発も下値模索か?大統領選に向けた思惑違いも?:来週のダウ平均予想(9/19)

昨夜のダウ平均は、寄り後に27,995ドル高値と28,000ドル手前まで買われたものの、昨日の筆者記事"心理的な節目となる28,000ドルでは上値が重くなりMACDが再下降に向かう" のとおり、上値を抑えられて売り優勢となり、終値は27,657ドル・-244ドル安で引けた。

定期観測している1時間足チャートを見ても、27,900ドルはもみ合い水準となっており、ここを上抜けることができずに失速したことは需給面から相当である。


目先については、MACDが底練りから上向きに変わりつつあり、昨夜の急落の反動から再度27,900ドルまで買い戻される可能性があると見られるが、ここを超えるには材料不足であり、トレンドも下向きを示唆していることから、再度、直近安値27,000ドルを見る可能性は高いと思われる。

ただ、昨日も記したとおりナスダック総合指数が目先的に良い水準まで下落していることから、ダウ平均27,000ドルでいったん反発に向かう可能性も感じており、想定どおり週明けに下落した場合は27,000ドルでの下値堅さを確かめる必要があると見ている。


なお、ダウ平均の日足チャートを見ると、仮に27,000ドル付近で反発に移ったとしても、27,000ドル~28,350ドルのレンジ往来の可能性が残ることに留意したい。



むしろ、チャートの動きからは27,000ドルを下抜き、200日線が位置する26,300ドルあたりまで下落したほうが戻りは早いと見ている。

200日線・26,300ドルは6月に空けた窓埋めとなることからも、ここまでの下落があれば売り一巡からの大きめの反発が期待できる。

また、RSIは9日・14日ともにダウが40%台前半、S&P500が30%台中盤まで低下しており、10%台まで低下すれば反発の糸口になることができる。

なお、11月の大統領選を見通した場合でも、目先は下押し、10月初旬から投票日に向けて上昇に転じるのが再選を狙うトランプ大統領の戦略と思えることからも、目先は下値試しに入った後に上昇に転じると予想している。

ただ、(少し先のこととなるが)個人的には、米国株は上がり過ぎであり、米国民は足元の水準からの株価下落に対しては寛容であると推測しており、トランプ大統領が願うほど株価上昇は再選の原動力にはなり得ないのではないかと見ている。

むしろ、米国民は上がりすぎた株価が調整し、買いやすい価格まで下落する買い場を望んでいるのではないか。

この推測が正しければ、トランプ陣営と市場エネルギーが逆相に陥る可能性があり、想定される10月初旬からの反発も短期的な上昇に終わるか、投票日近くまで上昇しても選挙結果に結びつかない可能性があると見ている。

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