◎今週の予想
先週金曜の時間外にて日経平均CFDが22,994円安値(日経先物22,840円安値)をつけて23,000円のいったんの割り込みから持ち直しの動きに転じているため、目先、日経平均はもみ合いながらもジリ高に推移する可能性が高くなった。
ただ、今週火曜の9/29には配当権利落ちを迎えることから、その後の推移が目先の焦点となる。
日経平均1時間足チャート(下図)から現況及び今後について読み取っていく。
現況のレンジは、大きくは22,900円~23,600円、直近は23,080円~23,400円のレンジ相場となっている。
着目点としては、9/29配当権利落ち約160円によっても直近レンジ下限の23,080円を大引けで割ることなく推移するなら、短期的には23,080円~23,400円のレンジ継続が想定される。
ただし、直近の高値を結んだ上値抵抗線23,300円付近を上抜けることができなかった場合には、23,080円のレンジ下限試しから中期レンジ下限の22,900円での下値抵抗力が試されると見ている。
なお、MACDがゼロラインから下方で推移していることから、下に振れた際には下値模索の可能性が高まる。
これらのことから、今週の日経平均のレンジは上値目処は配当権利落ち後の価格で23,300円~同23,400円が想定され、下値目処については、同22,900円~23,000円が意識されると見ている。
なお、月曜の配当権利取り最終日に向けて反転上昇してきたことから、配当権利取りと値上がり益の双方を手中にしようとの思惑が感じられる。
この値動きのよくあるパターンとしては、月曜の寄り付き高で先週末の買いを利益確定、後場の下げたところで再度買い直し、火曜以降に配当権利落ちを埋めた局面で再度利益確定する可能性が考えられる。
配当権利取りに絡んだこの動きがトレースされるならば、9/29月曜はもみ合い、9/30~10/1はやや強含み、その後に下押しする動きになりがちと予想している。
◎今後の予想
先日も記したとおり、目先は年間上昇値幅の6,000円~7,000円を達成しており、ここからのさらなる上値は難しいのではないか?と見ている。
また、政治的にも米国大統領選の不透明さや国内では追加経済対策への機運低下から海外投資家が日本株を積極的に買う理由が乏しくなっていると感じる。
日経平均週足から中期展望を試みる。
移動平均線は、ほぼ水平の26週線が22,000円に位置しており、その下方には上向きの52週線がせり上がっている。
ただし、一気に滑り落ちる急落よりも、比較的大きめの急落と持ち直しを繰り返しながら徐々にレンジを切り下げる動きになると想定している。
問題は26週線と52週線とのゴールデンクロスとなる22,000円付近からの動きとなるが、ゴールデンクロス=即買いとはならない可能性があると見ている。
22,000円~23,000円台での買いが多く積まれていることから、いったんこれらを振るい落として上値を軽くするためのフェイクな下落があった後に再上昇に転じる可能性を感じている。
現段階での値幅・日柄予測は難しいが、大統領選~年末または年始にかけては3月安値からの3分の1押しまたは半値押し水準となる21,200円~20,500円までの下押しとなってもおかしくないと予想している。