◎ダウ平均予想
先週末時点でのダウ平均ボリンジャーバンドを見る。
木曜のバンド+1σタッチを経て、金曜は反発と筆者想定どおりの展開となった。
値幅は筆者予想の+250ドル高に対して+399ドル高と一段上に延びており一定の強さを感じるものの、前々日の寄り付き高値でのタイムアウトとなっており、先週の値動きの範囲内とも言える。
今週の焦点は、先週のレンジを上抜けてボリンジャーバンド+2に向けて上値追いをするかどうかとなる。
一方、ダウ平均・日足チャートでは、5日移動平均線の上での週超えとなったが、直近上昇の大きさと先週のもみ合いにより、5日移動平均線の上昇の勢いはやや弱くなっている。
MACDもシグナル線とパラレルになっており、ヒストグラムはゼロライン付近までの下降に転じており、買い方・売り方ともに正念場となっている。
ただ、MACDは-480からの上昇に対して、足元では+500タッチとなっていることから、いったん、買い方の利益確定売りを誘う可能性があると見ている。
また、ダウ平均・週足チャートでは直近上昇トレンドのレンジ上限に差し掛かっている。
これらのことから、今週のダウ平均は直近の窓埋め28,500ドルに向けて反落していく可能性が高いと見ている。
なお、月曜のダウが直近もみ合い上限28,500ドルを上抜いて引けた場合は、30,000ドル手前に向けた再上昇開始と予想しているが、現時点ではその可能性よりも反落の可能性が高いと見ている。
筆者想定どおり、直近窓埋めまで反落した場合には、上昇する25日・75日移動平均線がサポートとなり、30,000ドル手前までの再上昇を試すと想定しているが、30,000ドル付近はボリンジャーバンド+2σが位置していることから上値を抑えられる可能性があり、+2σタッチ後は日柄をかけて週足レンジ下限及び26週移動平均線程度までの下押しを想定している。
◎日経平均の予想
基本的にはダウ平均の動きに準じた上下動になると見ており、目先反落するか、仮に上伸するとしても一段高となれば急落警戒となる。
日経平均・週足チャートからも、直近上昇が6月急騰時とほぼ同じ値幅に達しようとしており、また、MACDも同時期の上値ポイントに達しつつあり、ここからの一段高では高値達成感が出ると見ている。
この想定の傍証として、日経先物・期近出来高が挙げられ、下図のとおり11/10の長い上ヒゲでの出来高でピークを打ち、その後は減少傾向に移っている。
足元では5日移動平均線にサポートされて売り方の踏み上げが継続しているが、週末の先物時間外が25,600円台で返ってることから、想定される月曜の一段高から上はもみ合いになると想定され、安定的に上伸するためには出来高の増加が必要となり、需給妙味に基づく上昇では直近先物高値・25,900円で上値を抑えられる可能性が高いと見ている。
これらのことから今週の日経平均の上下レンジは、上値目処が25,700円~25,900円、下値目処は25,300円~25,500円を想定している。
なお、今週初めの高値もみ合いを経て週後半または来週初めに向けて反落後にテクニカルリバウンドに入り、再度、25,900円~25,700円を試した後に、25,300円~25,000円、24,800円~25,000円と細かくレンジを切り下げながら、今後1ヶ月程度の間に24,500円処まで反落する展開を予想している。