2020-11-21

ダウ平均の現状及び今後の見通し(11/21)

昨夜のダウ平均は序盤から利益確定売りが優勢となり、-219ドル安・29,263ドルと比較的大きめの下げとなり、ボリンジャーバンドは+1σを割り込んで週を終えた。


移動平均線は5日線を割り込み、MACDもシグナル線とのデッドクロスから降下を継続しており、典型的な調整パターンとなっている。

ただ、MACDの下降の割には価格の下落が穏やかで、高値圏での団子状態が維持されている。



また、ナスダック総合指数も終盤付近まで前日終値付近でもみ合っていたが、大引けにかけて売られ、前日比49ポイント安で引けたものの、ポリンジャーバンド+1σを維持して終えている。

ナスダックの直近推移は、基準線までの下落を試した後に高値圏でのもみ合いとなっており、ポリンジャーバンドの上向き維持が示すとおり、基調は緩やかな上昇トレンドにあると見ている。


そのような視点から再度、ダウ平均の日足チャートを見ると、先週から今週にかけてのもみ合いは、10/30安値からの急騰に対する日柄調整であると思われ、11/10に空けた窓(日足チャートの破線)を割らない限り短期上昇トレンドが維持されると予想している。

(再掲:ダウ平均日足チャート)

今後の展開としては、今しばらく高値圏でのもみ合いによる日柄調整を進め、25日線のせり上がりやMACDのゼロライン近くへの下降を待って再上昇に移るパターンが有力と見ている。

ただ、10/30安値からの急騰角度が強いため、下押しも半ばで再上昇に向かう可能性もあり得る予想している。

なお、昨夜のダウ平均終値が東京時間のダウ先物安-200ドル安まで下落したにもかかわらず、日経先物ナイトの引け値は、ダウ先物が-200ドル安であった東京時間安値25,420円から280円高・25,700円の高値圏で引けている。

ダウの上昇には反応するが下落には反応しない悩ましい展開は、需給ギャップの表れと見ている。 

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