2020-11-03

東京休場の間隙を突く急騰と今後の予想(11/3)

昨夜のダウ平均は、東京市場の高騰が欧州市場にも好感された流れを受けて、423ドル高・26,925ドルの大幅反発となった。

ただ、上昇幅の大きさに比して、出来高は直近4営業日中で最も低く、東京市場と同じく大統領選を前に売り方が利益確定の買い戻しを図ったものと見ており、この反発の流れは大統領選の結果を見極めようとする投資家の様子見姿勢から、高値もみ合いに移ると見ている。

なお、18:45現在、ダウ先物は週末の終値からさらに450ドル高で推移しており、米国株高→アジア株高→欧州株高と株高の連鎖が継続している。

また、日経平均CFDは週末比460円高・23,765円と急伸しており、明日の休場明けの日経平均は、おそらく売り方の買戻しを交えて23,700円~23,900円で推移することも想定される勢いとなっている。(日経平均については後述)

昨夜のダウ平均+423ドル高を受けた日足チャートでは5日線を回復したものの、10/29の長めの陰線の下降始点となる27,100ドルで頭を抑えられた状態となっており、今朝の時点では27,100ドルが焦点になると見ていた。


ただ、現時刻のダウ先物の動向から、この勢いは現物取引にも引き継がれると見られ、この27,100ドルはギャップアップにて超えて始まることが想定されることから、次の焦点は10/29に空けた窓埋めの27,500ドル付近を超えるかどうかに移っている。

仮に明日の開票作業が進み、現職のトランプ大統領優勢で進んだ場合は、大幅なギャップアップの流れから見て、窓埋めの27,500ドル付近を超える可能性も生じている。

この場合は明後日までの3日続伸が想定され、三空踏み上げから長めの陰線を引くと予想している。(追記:2日続伸の二空もあり?)

日経平均については、昨日「上値抵抗線が23,360円付近を明確に上抜けるには時期尚早」と記したが、東京市場休場と大統領選の不透明感から手出しが難しい本邦勢の間隙を突いて上値を取ってきており、売り方のロスカットを狙う上昇につながる可能性がある。

ただし、大統領選の結果がすんなり出た場合には材料出尽くしからの反落(上述の三空踏み上げからの反落)が生じ、勝者が判明せず長期戦となった場合は、不透明感を嫌気しての反落となり、いずれにしても直近の需給(先物動向やチャートテクニカル)に沿った動きになると見ている。

これらのことから今週の日経平均の上下目途については、高値目途が休場明けに23,800円~23,900円台、安値目途が週末~来週初めにかけて23,300円~23,500円と予想し、その後は再度上を見に行くと予想している。

なお、月末にかけては23,200円~23,300円への下押しを想定している。 

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