2020-12-19

ダウは高値波乱か?:12/21週のダウ平均予想(12/19)

昨夜の米国市場は、ダウ平均-124.32ドル安(-0.41%)、S&P500も0.35%安、ナスダック総合は0.07%安と、主要3指数ともに反落となった。

ただ、現物市場大引け後も30分間取引が行われているダウCFDは、現物の大引け値から191ドル急伸している。

おそらく、月曜日のS&P500の銘柄入れ替えに伴う思惑による買い戻しと思われるが難しい形状となった。(後略)

まずは現物市場の結果から検証する。

ダウ平均のボリンジャーバンドは指数が反落したことから、+2σがやや下方向に傾き始めている。

この動きが需給を正しく反映したものであるならば、来週はポリンジャーバンドが収縮に動き、指数は基準線または-1σまで反落すると思われる


ナスダック総合指数のボリンジャーバンドは、筆者想定のとおり+2σに接近したものの下ヒゲながら陰線で引けている。

直近の+1σからの上昇日柄もほど良いものとなっていることから、目先は+1σ、または+1σ割れまで反落が想定される。

ただ、バンド自体は上向きを維持しており、+1σ到達後は反発に転じると見ている。


なお、昨夜の米国市場はメジャーSQであったことから、出来高が平時の2倍に膨らんでいる。

また、前回の9月メジャーSQとの比較では今回の12月SQの出来高が多く、高値での利益確定をSQに持ち込んだ向きが多いと推測しており、このことは上述のボリンジャーバンドを元にした予想のとおり、目先は弱含みとなる可能性を感じる。


加えて、前回9月SQ後は4営業日の反落が生じていることも、上述の予想と一致しており、今回もこの動きをなぞる可能性があると見ている。

つまり、来週の米国市場は、いったん4営業日程度の反落があった後に反発に向かうと思われる。

ただ、冒頭に記したとおり、現物の引け後にダウCFDが急伸しており、この動きが東京市場や欧州市場に好影響を与えるようであれば、ダウ平均もポリンジャーバンド+2σタッチの動きとなろう。

+2σタッチ後のダウ平均の高値目処としては先週から記しているとおり30,300ドル~30,500ドルと見ており、この価格帯でダウの上値は抑えられる可能性が高いと見ており、高値波乱が起きやすいと予想している。

しかしながら、市場参加者が乏しい中では、(可能性は低いと見ているが)勢いによっては一時的なレンジブレイクが起こる可能性がある点は注意したい。 

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