2021-02-13

米国市場の急落に警戒?:2/15週のダウ平均予想(2/13)

昨夜のダウ平均は取引時間のほとんどを前日比マイナスで推移したが、大引け近くに週末を意識したと思われる買いが入ってプラス圏に急浮上し、+26ドル高・31,457ドルで引けた。


日足チャートでは、昨晩を含め4営業日連続の十字足となっており、投資家の気迷いを感じさせる。

また、5日線との距離は2/4の523ドルから40ドルまで縮まっており、上図に引いた今回の短期上昇トレンドのレジスタンスラインが意識されるとともに、直近の持ち合い需給と合わせ、5日線を割れてきた場合は利益確定売りが雪崩打つ可能性があると見ている。

また、日足MACDの高値を結んだレジスタンスラインについても上抜けることができず、昨晩はシグナル線とともに横ばいに変化していることも目先の変化を示唆している可能性がある。

ナスダック総合指数については、序盤の下押し後に前日比プラス圏出推移し、ダウ平均同様に大引け近くに急伸し、+65ポイント(+0.5%)高での大引けとなったが、週足は大陽線後の短いコマ足と行き詰まり感を感じる。


また、MACDは昨年9月以降でトリプルトップを形成する兆しが出ており、来週2/15週にブレイクアウトできなかった場合は、いったん利益確定売りに向かう流れになると見ている。

なお、2/15週の経済イベントとしては、2/17には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表が予定されており、バイデン政権の対コロナ対策の加速化などの安心材料を受けて、高値更新を続ける米国市場をいったん静める動きがでてきてもおかしくないと予想している。

一方、ワクチンの接種希望者の増加に対する供給が追い付かず、ワクチンの供給不足も懸念されており、一時的な下振れ材料にも事欠かない。

このようなことから、2/15週のダウ平均は週初は上値の重い動きとなった後、週央から週末にかけて利益確定売りが出やすい展開になりやすいと見ている。

筆者想定どおりに展開した場合、下値の目処は来週(月末)までに、2/3安値から直近高値までの3分の2押しとなる30,800ドル付近は、1/29安値から直近高値の半値押しとなる30,700ドルと一致することから、このあたりまでの下押しが合理的と想定している。

なお、週末時点でダウ平均を始めとする主要3指数のRSI(9)は95%~98%の買われ過ぎ圏に達していることも短期調整が起こりやすい環境となっている。

ただ、RSI(14)については60%と中立圏となっていることから、短期過熱感が払拭された後は、再度上昇に向かうと予想している。

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