2021-02-19

今後の日経平均予想(2/19)

◎相場概況

・相場概況

 日経平均  30017.92 -218.17
 TOPIX     1928.95 -12.96
 出来高    12.2億株 
 売買代金  2.46兆円 
  
・RSI (9) 日経平均 77.85 *
               TOPIX    67.23
・RSI(14) 日経平均 79.81 *
                TOPIX    79.40 *

・騰落レシオ   100.46
 ※本日、日経平均・TOPIXともに大幅下落となったが、RSI(14)は買われすぎの80%に近づいている。

・裁定取引株数
 (2営業日前・単位:百万株)
      売り442-買い261

◎先物・オプション手口集計・考察

  データの集計方法の詳細 → こちら
  先物・オプション手口集計(先行更新) → こちら 


・先物手口の集計・考察
 
注目のゴールドマンは売り買い交錯の416枚買い越しと、日経平均の大幅下落ながら売りを入れない点が注目される。

ただ、2/15に建てたショートコール30000は未だ買戻されておらず、楽観視はできないと見ている。

Cスイスは597枚の小口買い越しも、建て玉は4,000枚足らずと上値を追う態勢には至っていないと思われる。



ソシエテは1,514枚の買い越しと押し目買いに動いているが、ラージ買い・ミニ売りとなっており、変わり身は早いか?

JPモルガンは-3,424枚の売り越しと利益確定売りを継続しており、4営業日で約8,000枚の売り越しとなっている。

野村は-649枚の売り越し。


・ABNアムロのオプション手口の集計・考察

売り買い交錯ながら、プット売りが優勢か?



◎日米市場の現況と今後の予想

・ダウ平均及びナスダック総合指数

昨夜のダウ平均は119ドル安・31,493ドルと下落したもののボリンジャーバンドでは+1σを維持しており、今晩に限っては小反発またはもみ合いにより+1σを維持するものと見ている。

ただ、ナスダック総合指数はボリンジャーバンド+1σを割っており、今夜は週末であり、直近下落の大きさから買い戻し優勢になると見ているが、MACDは明らかに陰転しており、来週初めは再度反落の可能性があると予想している。

また、直近の反落過程では基準線割れとなっていることから、今回も同様の基準線割れが想定される。



・日経平均

本日の経平均は、昨日、筆者が記したとおり30,050円を割り込んだため、安値29,847円まで反落した後、大引けは直近の大幅下落を背景に、売り方による利益確定の買い戻しにより30,000円まで戻して引けた。

ただ、大引け値は30,017円と-218円の大幅安となった。

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(本日の先物トレードポイント)

さて、本日の下落を受けて押し目買いを入れた方も多いと思われる。

筆者の先物トレードは下図のとおり、29,780L-30,020C。

(デイトレはあまり行っていないが、既に調整相場に入っていると見ていることからリスク回避のため超短期取引に徹している)

 

トレードの根拠としては、寄り付き後の上昇は自律反発に過ぎず、75MAで頭を抑えられると読んでいた。

したがって、真っ先に思いつく前日夜間の20,880円顔合わせでは発注せず、高値を打ったのを確認後、寄り付き後の上昇幅の下落倍返し29,780Lを指値発注した。

昼の約定後に直近下落の61.8%戻しと75MAが合致する30,040円手前の30,020Cを発注し、3時近くに約定。240円幅のまずまず利益となった。

なお、60分足では200MAが20,780円付近をサポートしていたため、買い安心感があった。

(複数の時間軸のチャートを点検することでサポートやレジスタンスを見つけやすくなる)


目先は、60分足チャートに見るとおり、75MAが30,320円付近に位置しており、(緑色ラインの25MAを上抜けた場合)この位置あたりまで上値余地があると見ていたが、持ち越しリスクと価格監視の労を避けるため、場中(デイタイム)決済を選んだ。

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(今後の日経平均予想)

日経平均ボリンジャーバンドは、+2σからの反落後の+1σタッチでの十字足となっており、目先は反発をさぐる動きになりやすいと見ている。

ただ、MACDがシグナル線とのデッドクロス目前であることと、後述するTOPIXが調整色を深めており、もうしばらく反落が続くと見ている。




TOPIXの日足チャートは5日線を明確に割り込んでおり、MACDも日経平均に比べて低下度合が厳しく、上値の重い動きが継続すると見ている。



25日線で下げ止まる雰囲気もあるが、本日、日経平均・TOPIXともに大幅下落となったが、RSI(14)は買われすぎの80%に近づいていることから、チャートに付記したライン近くまで反落する可能性があると予想している。

これらのことから、日経平均については、週初は30,300円付近までの反発となる可能性もあるが、自律反発の範囲内と見ており、引き続き29,500円付近までの下落があり得ると見ている。

また、日柄面を考慮すると安値29,500円では日柄不足となるため、足元でせり上がっている6週線・29,105円を試す展開も想定され、29,200円付近までの下落となる可能性もある。

日柄については、スピード調整の可能性を説く方もおられるが、3月期末の需給を考えれば、引き続き3月SQまたは3月SQから1週間~2週間程度先の彼岸底となる可能性が高いと予想している。

なお、週末に各種指標を再点検し、中期日経平均予想(更新版)をアップする予定。

※22:20追記
先物・オプション取引のSPAN証拠金が月曜から再度引き上げられ、日経225先物が1,710,000円となっており、危険な状況が近づいていると思われる。

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