2021-02-25

上昇転換はまだ先?:今後の日経平均予想(2/25)

昨夜のダウ平均と今後の予想

昨夜のダウ平均については200ドル程度の上昇と見ていたが、+424ドル高と思いのほか上昇し、終値も史上最高値を更新する31,961ドルとなった。



ボリンジャーバンドでは+1σから+2σへとバンド幅いっぱいの大陽線となった。

基本的な相場観としては、MACDには上放れの兆候が見えるものの、やや日柄不足であり、目先は引き続き基準線と+2σの間でのもみ合いになるのではないか?と見ている。


1時間足チャート(1ヶ月)においても、MACDは直近の高値位置には至っていないものの、急速に立ち上がっており、仮に上に伸びても余力は少ないと見ており、この先半月程度で直近上昇の半値押し・30,900ドル~38.2%押しの31,500ドルへの下押しが相当と見ている。

また、ダウ平均のRSI(9) は83.85%、(14)は91.00%と買われすぎ圏に入っていることも、目先の調整を示唆していると見ている。



東京市場の現況と今後の予想

本日の日経平均はダウ平均の大幅上昇を受けて496円高・30,168円と筆者の想定値を200円程度上回った。

ボリンジャーバンドは昨日、+1σを割れたものの、すぐさま切り返して来たが、ギャップアップの寄り付きにより実体部分がほとんど無い十字足に近いローソク足となっており、上昇幅に比して強さはあまり感じられない。


むしろ、ダウ平均のRSIが高いことから、ダウが安く返ってきた際のギャップダウンからの下押し圧力が気になる。

(なお、注目していた「投資主体別売買動向」については、火曜が祝日であったため、一日後ずれとなり、明日の公表でした)

需給としては、2/19現在の裁定残は低水準ながら、売り・買いが拮抗に近づいており、先週末比では買い残が急増している。

また、2/19現在の信用買い残も同じく増加しており、日経平均3万円(2/19終値・30,017円)での楽観が目立っており、このまま楽観が続いた場合、冷や水を浴びることになりかねない予感がする。




本日の先物手口

 
注目のゴールドマンは1,286枚の買い越しながら、上昇幅に対して買いは薄い。(昨日は小幅売り越し)

Cスイスも-596枚の売り越しと買ってきてはいない。(買い建玉も薄い)



ソシエテは-1,579枚の売り越しと利益確定売りを出しており、内訳は前日と逆のラージ売り・ミニ買い戻しでの利益確定となっている。




アムロのオプション手口は下表のとおり売り越しの模様。





日経平均・波動カウント

本日の上昇により、筆者の日経平均カウントを次のとおり修正を行った。


依然として「想定1」と「想定2」の2通りをメインシナリオと見ているが、想定2の感触が高まっている。

ただ、日経平均は、本日の高値30,213円にて目先の自律反発を完了した可能性があると見ているが、あと100円程度高の30,300円までの上昇余地は残しているかもしれない。

(仮に30,450円を上抜けてくると、既に日足ベースでの調整A-B-C波が完了し、次の高値32,000円に向けての始動が始まったと見るべきだが、価格よりも日柄を見ていきたい)

上述のとおり、ダウ平均のRSIが買われすぎ圏に入っていることに加え、これまでにも何度か記している東京市場の季節的要因・3月期末の決算対策売りが上値を重くすると見ているからだ。

(目先の強展開は、これまでも記してきたとおり今週末または来週初めまでと見ている)

また、3/12・東京市場メジャーSQ、3/16-17・米FOMC、3/18・米国トリプルウォッチング、3/18-19・日銀会合(ETF買いへの言及)など、売り仕掛けが入りやすい環境にあり、注意が必要と見ている。 

なお、これらのイベントを通過する3月中旬~下旬にいったん反発すると思われるが、反発は短期的・限定的(期末の配当・優待権利取りまで)と見ており、その後、日経平均は4月中旬に向けて27,500円程度まで下落する可能性があると見ていることは従来どおりである。

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