2021-03-27

ダウはザラバ高値更新も?:3/29週の米国市場予想(3/27)

昨夜の米国市場は、昨日の記事にて「おそらく反発に向かっていくのではないか」と記したとおり、主要3指数ともに反発となった。

ただ、筆者は小幅反発程度を想定していたが、3指数ともに1.2%~1.66%と中間値1.5%と、大幅続伸となった。

なお、ダウ平均・S&P500は終値ベースでの最高値を更新しており、株式市場への期待と資金流入の大きさが改めて印象づけられた。

ダウ平均・ボリンジャーバンドでは、一昨日の基準線までの下落が押し目となり、週間での下落分を2営業日で一気に埋め、指数は+1σと+2σの中間まで上昇している。

MACDは、ゼロラインまであと少しの位置で反発しており、急角度でシグナル線を上抜きにかかっており、上昇力の強さを感じる。


ただ、これまでも記しているように、ナスダック総合指数が弱く、同指数に引きずられ、ダウも停滞することはあり得ると見ている。


ナスダック総合指数・ボリンジャーバンドでは、-1σを回復したものの、今週水曜の陰線・2分の1程度の戻りと、週間の下落を一気に取り戻したダウ平均との落差は大きい。

要因としては、ボリンジャーバンド全体が下向きに傾いていることに加え、直近高値を結ぶレジスタンスラインに頭を抑えられる需給面での戻り売りの多さにある



ただ、MACDは安値圏からの直近上昇幅の半値押しで切り返す態勢に入っており、このままシグナル線を上抜くことができれば出直し機運が高まると見ている。

また、価格チャート上では、レジスタンスラインに2度挑戦して跳ね返され、今回が3度目の挑戦となることから、ライン上で多少もたつくことはあっても、同ラインを上方ブレイクする可能性は高いと見ている。


今後の見通しについて、ダウ平均60分足から読み解く。



昨夜のダウは引けに向けて急伸していることから、週末要因からの売り方の買い戻しであるとの見方ができる一方、急伸前に数時間のもみ合いを経ての急伸となっていることから、相応の売りものを吸収しての上昇であり、3/4・30,547ドル安値からの上昇トレンドが続いていると見ている。

目先は、昨夜の上昇幅が大きかったことから、週明けに利益確定売りに押される場面もあるかもしれない反面、もみ合いはザラバ最高値を終値で超えてからの可能性もあり、この辺りは時間の経過を経なければわからない。

なお、3/29週の週末金曜(4/2)は『グッドフライデー(イースター前の聖なる金曜日)』となり、欧を始めアジアの多くの市場が休場となる。※米国は開場

したがって、昨夜の急伸で高値を取りにきている以上、休場前にザラバ最高値を終値で超え、名実ともに最高値更新があると予想している。

また、この予想が的中するならば、ナスダック総合指数についても3/29週に上述のレジスタンスラインを上抜けると見ている。

したがって、3/29週のダウ平均の予想レンジは、下値目処が32,600ドル~32,800ドル、上値目処は33,300ドル~33,400ドルと予想している。

なお、新高値を取った後は、達成感から利益確定売りとなるのが一般的である。

ダウ平均のRSI(9)も、想定どおり上昇した場合、再来週(4/5)には80%~90%の買われすぎ圏入れすることが想定されるため、新高値以降は慎重姿勢が望ましいと見ている。

※追記:来週前半に週末の上昇に対する修正が入った場合は、グッドフライデー雇用統計明けの新高値と予想。
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