注目の米雇用統計は、市場予想+65.0万人増加を若干下回る+55.9万人増加にとどまった。
ただ、大きく離れているわけではなく、平均時給も前月比・前年同月比ともにプラスとなっており、ほぼ市場予想どおりの健全な雇用環境にあると見ている。
市場の反応は、米10年債金利が低下、ドル安、株高と、インフレ懸念が和らぎを感じさせている。
ダウ平均終値は、前日比179ドル高と、昨夜追記した筆者予想の50ドル~80ドル高を大きく超える上昇となった。
ただ、出来高は前日よりも細かったことから、前日に発表されたADPが強かったために、雇用統計の上振れを想定したドル買い・株売りのヘッジを外すポジション調整の動きではなかったか?と見ている。
6/7週のダウ平均予想
昨夜の上昇によりダウ平均は、目先の焦点となる「5/11に空けた窓34,580ドル~34,740ドル」の窓上端に再度達した。
筆者のこれまでの予想は、窓埋め完了により反落となっており、前回6/1は予想どおり窓埋め完了から反落となっており、今回は2度目の窓埋め・ブレイク挑戦となる。
重要な節目については、3度目の挑戦でブレイクするケースが多く、この例に従えば、今回もいったん反落し、3度目のトライでブレイクするか、または押し返された場合は目先のブレイク困難との見方が有力となる。
昨夜の上昇については、上述したように雇用統計の上振れ懸念に対するヘッジを外したことが要因と見ていることから、これまでの例に漏れず、いったん反落すると見ている。
(週初については、昨夜のモメンタム継続から窓上端からの上放れを見せるかもしれないが、利益確定売りが優勢となると予想している)
筆者想定どおりに進展するならば、週初高を経て25日線・34,311ドル付近まで約400ドルの反落が相応と見ている。
したがって、6/7週のダウ平均の予想レンジは、高値目処が週初・34,800ドル、安値目処は週末にかけて34,300ドルと予想している。
なお、翌MSQ週は34,800ドル~34,900ドル高値を想定しているが、6/7週に34,800ドル超の高値をつけた場合は一転下落の可能性がある。
今後のダウ平均予想(中期予想)
ダウ平均の週足チャートでは上昇トレンドが継続中であるものの、足元は4週前の大きめの陽線を超えることができず、停滞を余儀なくされている。
ただ、MACDは4週前の陽線の手前となる7週前の陽線でピークを打っており、足元は3分の1押し水準から出直りできるかどうかの分水嶺となっている。
MACD自体は下向きから上向きに変わりつつあることから、目先はシグナル線タッチまでは上向くことが想定されるが、その後、シグナル線を上抜くGCに移ることができるかどうかは難問と見ている。
米国市場動向をより正確に反映していると見られるS&P500の週足を見ると、直近8週間は実体部分が薄い十字足またはコマ足が連なっており、団子天井の様相を呈している。
(25日線タッチでの下ヒゲにより、価格が保たれている印象がある)
MACDもダウ平均に比べてやや反発の勢いが弱く、今後、シグナル線に近づくことが精一杯で、下降トレンドからは脱しきれない雰囲気を感じる。
また、ダウ平均・S&P500ともに週足MACDは高値圏に位置していることも売り圧力の強さを感じさせる。
なお、来週末6/18は米国市場MSQとなり、日程上からも6/18までは上昇を維持するモメンタムが働きやすい(買い方優位の展開)が想定されるが、MSQ通過によって価格維持の必要がなくなることから、週足MACDがゼロライン付近まで低下する可能性があると予想している。
したがって、6/18米MSQまでは直近の週足・ローソク足に見られる下ヒゲの展開が予想されるも、MSQ通過後は弱含みの展開が続くと見ており、26週線・32,000ドル~33,000ドル、調整が深くなった場合は52週線・30,000ドル程度までの下押しとなる可能性があると予想している。
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