2021-06-04

今後の日経平均予想(6/4)


【本日の相場概況】

   ※RSIは高精度で天底を示唆

日経平均  28941.52 -116.59
TOPIX     1959.19 +0.49
出来高     10.5億株 
売買代金   2.36兆円 
  
・RSI (9) 日経平均 67.31
           TOPIX    58.18  
・RSI(14) 日経平均 69.05
          TOPIX    61.77

・騰落レシオ   102.19




【日米市場の現況と今後の予想


 ダウ平均


昨夜のダウ平均は、ADP雇用統計への警戒感が現実となったため、筆者予想どおり直近上昇幅に対する38.2%押し水準・34,334ドルまで下げた後、今夜の米雇用統計を見極めたいとの思惑から買い戻しが入り、前日比-ほぼ同値の-23ドル安・34,577ドルで引けた。



想定どおり38.2%押し水準達成により切り返したということは、チャートが機能しているということであり、目先の調整は終盤に近づいている可能性があると見ている。

ストキャスティックス(スロー)が底値圏に近づいていることも、いったんの反発が近いことを示唆している。

あとは、本日の米雇用統計を受けた市場の反応を確かめることになる。

一般的に上昇トレンドにおける押し目は38.2%から50%押しとされることから、今夜のダウが底堅く推移するか、または押しても50%押し水準34,200ドルを維持できれば、来週の反発が期待できる。

ただ、これは来週の課題となるが、仮に34,200ドルを割る下ヒゲで返り、再度、昨日の終値水準34,500ドル程度までは戻る展開をメインシナリオと見ているが・・・



 ナスダック総合指数


「三角保ち合いを抜け出そうとしているものの、まだ完全に抜けきれないように感じる」と記してきたとおり、昨夜は、いったん上抜けた保ち合い上限の25日線までの下落となった


昨夜の終値は、ダウ平均同様に直近上昇幅に対する38.2%押し水準にあり、ダウが下ヒゲで返ったのに対し、ナスダックは安値圏での引けとなっており、やや旗色が悪い。

おそらく次の節目となる50%押しまでは下押すと予想しているが、仮に61.8%押しまで来た場合には、ダウ平均の動向にも注意を要すると見ている。




東京市場・日経平均


先物・オプション手口集計・考察

  データの集計方法の詳細 → こちら
  先物・オプション手口集計(先行更新) → こちら 


 ゴールドマンは売り買い交錯と、建玉は前日と変わらず。

Cスイスは小口売り越しながら、週末のポジション調整程度。

買い筆頭のソシエテも-165枚売り越しと小口の取引に終始とている。なお、本日も巨額自己クロスを繰り出している点に留意。(詳細後述)

野村も-481枚売り越しと動いていない。

ABNアムロは、先物買い越し、オプションはショートコール29000の一部を買戻しも同水準のプットを買い増しており、全体的にも下優位のポジションを取っている。

なお、ソシエテとともにアムロも先物に巨額自己クロスを繰り出している。(詳細後述)



日経平均の予想コメント 


本日の日経平均は、寄り付きギャップダウンで始まり下落幅を広げたものの、28,800円割れでは売り方の買い戻しが入り、その後は28,900円台での推移となった。

日経平均・日足チャートでは引き続き25日線と75日線に挟まれた不安定な位置にあり、本日は下ヒゲとなったものの5日線に頭を抑えられている。

また、25日線と75日線は逆相位となっており、上値の重い動きが想定される。


なお、TOPIXは、前日比三桁のマイナスとなった日経平均に対し、プラス引けの動きとなり、日経平均が上抜けていない75日線を明確に上抜けているため、一見すると強い動きに見える。

ただ、日経平均同様に25日線と75日線は逆相位となっており、本格的な上昇には25日線の上昇を待つ必要があると見ている。



なお、日足よりも時間軸の短い120分足チャートでは、上向きの75MAにサポートされており、本日の雇用統計が波乱なく通過することになれば、来週は再度戻りを試す展開に移る可能性を残しているものの、200MAとの乖離が拡大していることから、素直な上昇にはなりにくいと見ている。



また、昨夜の米国市場はダウ平均は戻したものの、S&P500の戻りは鈍く、ナスダック総合指数においては戻りは限定的となっており、米国市場への資金流入は未だ限定的であるとの感触がある。

また、本日の先物手口においても、ソシエテとアムロが巨額の先物クロスを下表のとおり繰り出しており、前2営業日のクロスの回収については判然としないものの、(両建てのためノーリスクでの回収がいつでも可能のため) 大部分は残しているのではないか? と見ており、脅威を感じる。


今後の動向については、来週末に東京市場MSQ、再来週末に米国市場MSQを控え、このまま素直に反発に向かうことは考えにくく、途中に波乱を挟む可能性があると見ている。

波乱の元が今晩の雇用統計となるとしたら、最もわかりやすい形に収まるが、わかりやすいが故に、雇用統計を無事通過した場合には、目先的には安心感から買われるが、その後に大本命の波乱材料が待っているのではないか? と感じている。

また、雇用統計でわかりやすい突っ込み (週末のリスク回避売りであっても理由を問わず) があれば、続落よりも反発の可能性が高いが、突っ込み分+αを戻した後は再度売られると予想している。

繰り返しとなるが、仮に今夜の雇用統計を無事に通過したとしても(無事に通過すればするほど)、来週の日経平均には陥穽が待ち構えている可能性が高まると推測している。

当面の下値目処については、かねて記しているとおり、5/13安値から直近高値までの上昇幅に対する38.2%押し・28,500円下落の勢いがあった場合には50%押し・28,280円付近、直近高値29,194円から1,000円を減じた28,194円などが想定される。

なお、日米MSQは上と見ていたが、想定する下落がないまま日柄だけが過ぎているため、一週間後の東京市場MSQについては現状付近またはやや下の可能性があると見ている。

※21:40追記
注目の米雇用統計は市場予想+65.0万人増加に対し、+55.9万人増加と若干の下振れとなったが誤差程度であり、ほぼ市場予想どおりの結果となった。

ただ、発表直後の初期反応はドル安・株高に動いており、市場予想を上回ると見て、ドル買い・株売りに動いていた筋の買戻しが優勢となっており、日経先物も現物終値比+90円高・29,030円での推移となっている。

昨夜のダウ終値は5日線より少し上となっているため、この後、ギャップアップで寄り付いたところは週末要因から利益確定売りが出やすい環境にあるが、前日終値を割るまでには至らず、50ドル~80ドル高程度の買い優勢で引けるのではないか?と見ている。

したがって、来週の日経平均については、上述した「雇用統計の無事通過」の想定になる可能性が高いと予想している。

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