6/14週のダウ平均予想
昨日の記事にて「今夜のダウ平均についてはポジション調整となり、昨夜の高値からの下落に対する小幅上昇を予想」と記したとおり、寄り付きは前日のザラバ高値からの200ドル近い急落に対するポジション調整の買いにより100ドルほど上昇して始まった。
ただ、週末要因もあり、戻り待ちの売りに押されて上げ幅を縮め、いったんは前日比マイナスに沈んだ後、買い戻しが入り、終値は+13ドル高と筆者予想どおりの小幅高で週を終えた。
ボリンジャーバンドにおいても、筆者想定どおり基準線近くのまで下押しとなっており、また、MACDについても昨日「ゼロラインに接近しており、いったん同ラインを割り込み、底堅さを確かめる動きになる」と記したとおり、ゼロラインタッチから下ヒゲで返っている。
昨夜は週末要因からこれらの動きが発生した可能性があるが、大勢としては目先の下値を確認した可能性があると見ている。
(仮に週末要因からの動きだとすれば、もう一度ボリンジャーバンド基準線やMACDゼロラインを試すことになるかもしれないが、このまま反転に向かう可能性もある)、
したがって、6/14週のダウ平均については、週初、もたつく可能性もあるが、その後は戻りを試す展開に向かうと見ており、ポリンジャーバンド+1σを回復できれば+2σに向かうと見ている。
筆者予想が的中するならば、週末MSQはポリンジャーバンド+2σ・34,932ドル付近に到達すると予想している。
FOMCについては、直近で米10年債が低下しており、市場は当面利上げには動かないと見ていると思えることから、FRBがその点を追認するか、多少の牽制をしてくるかが焦点となり、後者であった場合はFOMC通過で株価はいったん下振れる可能性を残しているが、仮に後者だったとしても一時的な動きになると見ている。
したがって、6/14週のダウ平均の週間予想レンジは34,330ドル~34,830ドルと予想している。
なお、ナスダック総合指数については、MACDが直近高値位置を超えてきたことから買い方優位の展開が想定され、目先、いったん押しが入ったとしても買われやすく、最高値更新に向かうと見ている。
今後のダウ平均予想
昨日も記したとおり、来週のFOMC・6月MSQは夏前最後の重大経済イベントとなる。
したがって、イベントドリブンが発生する可能性が高く、急激な変動が起こりやすいことに注意したい。
反面、ここを過ぎると9月のジャクソンホールまでは夏休み期間となり、これまでの動きに対する反対売買が起こりやすい時期となる可能性がある。
セルインメイは「5月に株を売れ・・・」であったが、コロナ禍における特殊な経済事象により、税還付の5月末→6月末延期や、9月期限であった失業手当の割り増し給付が4週で6/12に終了し、7/10にかけて他の21州で順次終了するとの報道もあり、今月で買い付け資金が一巡となる可能性がある。
また、失業手当の割り増し給付終了に伴い、今後は求職の増加により雇用統計が良い結果になることが予想されることから、買い圧力の転換や力強い雇用の回復によりセルインメイが1ヶ月遅れ「Sell in June」となる可能性が高まっていると見ている。
したがって、想定している6/18の米MSQに向けてダウ平均が強く推移した場合には、9月~10月までの米国市場は冴えない展開が続く可能性があると予想している。
なお、メインシナリオでは来週末MSQを転機と見ているが、空売りも相当に溜まっていると思われることから、いったんの反落後、再度買い戻し相場となることが想定され、この場合にはダウ平均も35,091ドルを超え、最高値更新に向かうことが予想される。
※18:10追記ただ、仮に最高値更新となっても所詮は幕間つなぎの値幅取りであり、急な梯子外しの可能性もあると見ている。
やはり、米MSQ明けのメインシナリオは、本格的に相場が動くにはジャクソンホール待ちか?
蛇足ながら、9月のジャクソンホールで買いとなるとは思えず、一悶着あってからの上昇と予想している。
ボリンジャーバンドにおいても、筆者想定どおり基準線近くのまで下押しとなっており、また、MACDについても昨日「ゼロラインに接近しており、いったん同ラインを割り込み、底堅さを確かめる動きになる」と記したとおり、ゼロラインタッチから下ヒゲで返っている。