上述のとおり、今週末の米雇用統計の結果(通過後の動き)によっては29,000円割れから28,000円を目指す下押しの流れとなる一方、上値追いとなった場合は6/15高値・29,480円を目指す可能性があると見ている。
(必ずしも29,480円を達成するというのではなく、あくまで同価格を目指す動きである)
ただ、後者となった場合でも米雇用統計後の上値追い一巡(SQまで?)から、日経平均は下方向に向かうと見ている。
これは、下図の中期予想イメージのとおり、足元はボックス型の調整相場となっており、29,480円高値はボックス上限に当たると見ているからである。
また、証券界を中心として、東京五輪の開催やワクチン効果による経済正常化により日経平均は目先的にも3万円超えを目指すとの予想もあるが、東京五輪を前に大きく下がれば政府・日銀・年金基金によるPKOが発せられることになると思われるが、日経平均がレンジの高値圏にいるのであれば、日経平均を浮揚させる理由がなく、自然体に任せるだろう。
また、筆者の相場観からは、ワクチン効果による経済正常化は既に先取り済みであり、ここからは秋以降の日本の政局や米国の増税やテーパリングなどにより、株価は調整に向かうと見ていることはこれまでも記してきたとおりである。
上図の筆者中期予想の足元部分を拡大した予想図は以下のとおりとなっている。
目先は、6/15・29,480円高値への顔合わせとなるか、または6/15高値に接近することなく下降すると見ている。
仮に後者の足元からの下降コースを辿った場合には、足元のもみ合い水準となる29,000円から1,000円を減じた28,000円前後が6/21安値・27,795円と重なることから27,800円~28,000円が下値目処となり、東京五輪を前にこれらの下値達成となれば、上述の事情により28,800円~29,000円まで急速に戻ることが想定される。
ただし、その後は、8月の米雇用統計の強さを予想した再度の売り直しが入ると推測しており27,400円~27,600円まで売り込まれた後、8月は27,400円~28,400円のレンジ相場になると予想している。
(このあたりは下図のとおり日経平均の下3桁400円を境に1.000円幅での推移を踏襲すると予想している)
なお、これまで何回となく記しているとおり、8月末のジャクソンホールから9月の雇用統計~FOMCの流れの中で日米株ともに下押しとなり、10月はもみ合いまたは解散・総選挙の結果により日経平均は続落となり、11月に戻りを試した後に12月の米MSQ~FOMCにてダメ押しの下落示現と予想している。
最終的な下値確認の日柄としては、米国で利上げが想定される12月を想定している。
下値目処としては、可能性としては小さいものの、仮に二番底探しにて26,500円を割れた場合には24,100円~24,500円が年内の下値目処になりやすいと見ており、上図に掲げたこれまでの中期予想を維持している。
中長期予想となるが、足元ではデルタ・デルタプラスといった感染力の強い新種株が現れている。
仮にこの傾向が続くような場合には、中位的な感染が続き、経済活動が粛々と行われる中で、緩和縮小(懸念)と株安が同時に現れ、12月底打ちが来年3月に後ずれする可能性があると見ている。
なお、この場合、日経平均のV字回復は難しく、底練り後の上昇転換が予想される。