2021-06-26

6/28週及び今後の米国市場予想(6/26)



6/28週の米国市場予想


 ダウ平均

昨日の記事にて「ボリンジャーバンド基準線は上回って引ける」と記したとおり、昨日のダウ平均は237ドル高・34,433ドルとなり、筆者予想どおり基準線を上回って引けた。

なお、筆者はもう少し控えめな上昇幅を想定していたが、ナイキ一銘柄でダウ平均を136ドル押し上げるなどの個別要因により237ドル高の暴騰となった。



MACDは力強い上昇となっているが、昨夜の引け値段階でゼロラインタッチを達成しており、いったん達成感が出てもおかしくない位置にある。

なお、「基準線を越えた後はポリンジャーバンド+1σではいったんのもみ合いポリンジャーバンド+1σか、または-1σまでの反落に移る」と記し、現時点ではポリンジャーバンド+1σには達していないものの、急ピッチな上昇により、足元でのもみ合い、または-1σまでの反落に移る可能性が生じていると見ている。

また、6/28週は水曜にADP雇用統計、週末には米雇用統計が控えていることから、様子見ムードになりやすい点も利益確定売りを誘う展開になりやすい。

なお、次項以降で記すVIX指数の低下やナスダック総合指数の現状、ダウ平均の中期予想はあまり芳しくないものになる可能性があり、6/28週がもみ合い、または弱含み推移となった場合、次週は警戒が必要となるかもしれないと見ている。


6/28週のダウ平均の予想レンジは34,000ドル~34,600ドルを想定しており、週初高~週末安となるようであれば警戒と見ている。


 S&P500

昨夜のS&P500指数は、14.21ポイント高(0.33%)と上昇率はダウ平均の半分程度となったが、これは上述のとおりダウ平均寄与度の高い一部の構成銘柄が指数を押し上げたものであり、S&P500指数が米国株の実態をより反映している。

S&P500の日足チャートでは、直近、ギャップアップでの短いコマ足が連続している点がやや気になるが、それ以上にMACDが直近の高値を抜け切れない点にやや懸念を感じる。


6/28週は上述のとおり雇用統計を控えていることから模様眺めになりやすく、MACDは引き続き現水準でのもみ合いとなりやすく、上方向に勢いよく抜ける展開を見通すことができず、どちらかと言えば下方向に振れやすいと見ている。

その理由として、VIX指数が昨夜の終値時点で15.62ポイントと、昨年2月の暴落前と同水準まで低下していることが挙げられる。

昨年2月のような大暴落が起きることは予想していないが、まずまずの下落局面となってもおかしくない需給状況にあると見ている。




 ナスダック総合指数

昨日の記事にて「目先、利益確定売りに押される可能性がある」と記したとおり、昨日のナスダック総合指数は、ギャップアップ上昇で始まったものの、売りに押され、前日終値を挟んだもみ合いとなり、-9.32ポイント安(0.06%安)の大引けとなった。

日足チャートでは、前日のギャップアップでの十字足に並ぶコマ足となり、仮に月曜がギャップダウンでの下落となれば「宵の明星」となり、現水準での狭いもみ合いとなった場合は「アイランドリバーサル」が形成されやすいことに警戒が必要である。

また、それ以上に昨夜の出来高の大きさと陰線の組み合わせから、高値での利益確定となった可能性がある点も警戒材料となる。


MACDについても、S&P500同様にもみ合い継続となっており、反動安が警戒されると見ている。
 
日足での移動平均線が良好な形状となっているため、現時点では過度な懸念は抱いていないが、仮に週明けに利益確定売りが嵩み、5日線にサポートされなかった場合は、25日線や75日線までの下押しとなる可能性があると見ている。

また、週足の6MA-13MA-26MAはかなり近接しているため、仮に13MAを割ってきた場合には警戒が必要と見ている。




【今後の米国市場予想


便宜上、ダウ平均のチャートから今後の米国市場見通しについて考察する。

下図は、ダウ平均の週足チャートとなるが、昨夜の大幅高についても週足チャートで見れぱ先週の下落に対する「鯨幕」に留まっており、強いかどうかについては、この鯨幕を乗り越えて上昇することができるか否かにかかっている。



直近では昨年10月に今回とほぼ同じく26週線タッチ後にすかさず陽線で切り返す「鯨幕」示現となり、MACDもゼロラインタッチから上昇に転じており、前回同様に切り返す可能性はある。

ただ、世界的に長期化している金融緩和が引き締め方向への曲がり角に来ていることは事実であり、新型コロナウィルスについても(楽観は禁物ながらも)ワクチン接種により当初のような恐慌状態からは脱していると見られ、株価も経済の回復を相当に先取りしていると推測している。

株価の上昇は株主や投資家の資産の増大をもたらしているが、利益確定をしなければ「絵に描いた餅」であり、昨夜のナスダック総合指数に見られるような利益確定売りが出てくる時期が近づいていると見ている。

ただ、市場は一気にクラッシュするよりも、小出しに売りを出して乱高下させるほうが高値での売却機会が増大し、短期筋も上下値幅を取りやすいため、強弱感の対立を煽ることが多い。

また、乱高下タイプのほうが下落値幅が少なく済み(俗に言うソフトランディング)、株価下落による景気の落ち込みを防ぐことができるため、市場の総意もソフトランディングに向かうと見ている。

これらを前提としてダウ平均の中期的なレンジを予想するならば、短期的(目先または9月?)に26週線を少し割り込む32,000ドル~32,500ドル達成後に34,000ドルまでの戻りを経て、次は52週線・30,000ドル~31,000ドルで底打ちすると予想しており、底打ち時期は12月と見ている。


追記6/27 - 10:30
ちなみに、足元のRSIは9日がダウ50.84、S&P500・58.19、ナスダック・76.75とナスダック以外は中立(ナスダックは月曜・火曜もみ合いで90%後半に上昇)。

14日RSIはダウ・49.77、S&P500・64.23、ナスダック・71.39とS&P500はやや高く、ナスダックは買われ過ぎ圏ながらも目先は横ばいで推移となるが、週末・金曜は100%に達する見込みであり、週内横ばいまたは堅調でも週末以降は警戒が予想される。

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