2021-06-25

今後の日経平均予想(6/25)


【本日の相場概況】

   ※RSIは高精度で天底を示唆

  日経平均  29066.18 +190.95
  TOPIX     1962.65 +15.55
  出来高      9.0億株 
  売買代金     2.14兆円 

  
・RSI (9) 日経平均 48.28
           TOPIX    50.80
・RSI(14) 日経平均 50.72  
          TOPIX    50.46

・騰落レシオ   103.49




【日米市場の現況と今後の予想


 ダウ平均

昨日の記事にて「(ダウ平均は)基準線超えの可能性が生じている」「33,945.59ドル(34,000ドル)を明確に上回って引けた場合は、週末または来週初めに基準線を超えてくる可能性が生じる」と記したとおり、昨夜のダウ平均は322ドルの大幅高となり、ボリンジャーバンド基準線まであと一歩の地点まで上昇した。


今夜の米国市場は週末取引となるため、
後場は利益確定売りに押されると見ているが、それでもボリンジャーバンド基準線は上回って引けると見ている。

なお、MACDはゼロラインに近づいているものの、急角度の上昇となっていることから、ゼロラインではいったん停滞し、次の方向性を確かめることになると予想している。
 
なお、今後、基準線を越えた後はポリンジャーバンド+1σではいったんのもみ合いか、または-1σまでの反落に移ると見ている。




 ナスダック総合指数


昨日の記事にて「再度下向きになるとの予想は後ズレする可能性がある」と記したとおり、ナスダック総合指数も大幅上昇となった。

ただ、昨夜のローソク足はギッャプアップ後の値幅が乏しく、十字足となったことから、目先、利益確定売りに押される可能性があると見ている。


ただ、順当であれば5日線にサポートされると見ているが、(来週の課題となるが)仮に5日線にサポートされなかった場合は、MACDに伸びが乏しいため、25日線や75日線までの下押しとなる可能性がある。




東京市場・日経平均


先物・オプション手口集計・考察

  データの集計方法の詳細 → こちら
  先物・オプション手口集計(先行更新) → こちら 


 ゴールドマンは引き続き手口は薄く様子見となっている。

Cスイスも小口売り越しながら、-6,200枚売り越しで週を終えている。

ソシエテは1.460枚買い越しと、久しぶりに見る買い手口となったが、取引総枚数は3万枚に満たず、相場追従の範囲内と見ている。

野村もほとんど動かず、取引総枚数は売り買いともに各2,000枚台と閑散手口となっている。

ABNアムロは、先物売り越しながら、オプションし29,000円半ばのコール買いが目立っており。(それほど強くはないが)引き続き上志向か?



日経平均の予想コメント 


昨日の記事にて、「日経平均を下げさせたくない筋による買いと見られ、これが奏功した」と記したとおり、米国市場の大幅高に伴い、本日の日経平均の寄り付きは29,137円・260円高の大幅高での寄り付きとなった。

また、「仮にダウが上値追いとなった場合でも上値の重い状態が続く」と記したように、本日の日経平均寄り付き29,137円から40円ほど上値を試した後は、29,000円割れまで売られ、大引けは190円高・29,066円高の伸び悩みとなった。


日経平均・日足チャートでは引き続き75日線が下向きとなっており、75日線の下方に25日線・5日線が位置する下降トレンドが継続しており、一気に高値追いに結びつくような態勢(需給)とはなっていないように見える。



また、2/26・30714円高値から引く上値抵抗線に頭を抑えられる下落トレンドラインは、信用買い残3.4兆円の象徴的存在となっている。

また、足元で海外投資家が日本株の持ち高を減らしている中で、最短の信用期限到来が8/16に迫り、その後も毎月信用期限が到来する中で、海外投資家が信用評価損を抱えた本邦投資家に救いの手を差し伸べるとは考えずらいと見ている。

したがって、日経平均の上値については上述の下落トレンドラインを一時的に上抜けることはあっても、持続的に上抜き、上昇転換するにはまだ日が浅いと見ている。

信用手口においても閑散が目立っており、押し目は拾っても、上値を追って買い上がる雰囲気にもなっていないと見ている。

目先の日経平均見通しについては、上述したダウ平均が上昇一服から反落するであろう来週前半~半ばに、再度の売り崩しが入ってくるか否かが焦点となってくる。

仮にダウ平均に売り崩しが入ってくるならば、日経平均も数日で先の安値27,800円を割る動きとなろうが、無難な動きとなれば直近上昇の38.2%押しの範囲内で反発に向かうことが想定される。

(ただ、昨日も記したとおり、東京五輪開催を前に日経平均を揺さぶって、強引な下落局面を作り出してくる懸念は残っていると見ている)

なお、目先の上値目処について29,180円~29,260円に生じている窓埋めが焦点と見ており、この窓埋めを無難に通過した場合は(実現するとしても雇用統計後の動きとなろうが)、一時的にレジスタンスラインを超え6/15高値29,480円を目指す可能性はあると見ている。

ただし、中期的な下落トレンドの解消にはまだ遠く、その先には週足ベースでの大幅反落が待ち受けていると予想している。

なお、本格的に相場が動き出すのは、8月下旬のジャクソンホール以降と思われ、それまでの間は、筆者予想どおりの大幅下落があったとしても、順当な推移となったとしても、当面は28,000円~29.000円±200円のレンジに戻るのではないか?と見ている。
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