【本日の相場概況】
※RSIは高精度で天底を示唆
日経平均 28875.23 +0.34 TOPIX 1947.10 -2.04 出来高 8.4億株 売買代金 1.94兆円 ・RSI (9) 日経平均 48.69 TOPIX 47.97 ・RSI(14) 日経平均 48.95 TOPIX 46.69
・騰落レシオ 99.45
日経平均 28875.23 +0.34
TOPIX 1947.10 -2.04
出来高 8.4億株
売買代金 1.94兆円
・RSI (9) 日経平均 48.69
TOPIX 47.97
・RSI(14) 日経平均 48.95
TOPIX 46.69
・騰落レシオ 99.45
【日米市場の現況と今後の予想】
ダウ平均
昨夜のダウ平均は、筆者予想の「ボリンジャーバンド-1σ付近、または基準線と-1σの中間地点・33,140ドル付近まで上昇後、反転下落に向かう」のとおり、ボリンジャーバンド-1σでのもみ合いとなり、-71ドル安の反落となった。
ただ、反落と言っても大引け30分前での下落であり、取引時間のほとんどは前日終値を挟むもみ合いとなっており、2営業日連続で-1σにとどまったこととの突合では、直近の上昇に対する調整が行われていることを意味し、場合によっては筆者想定の「基準線と-1σの中間地点・33,140ドル付近まで上昇」に留まらず、基準線超えの可能性が生じている。
(このあたりは昨日1日の動きでは判断出来ず、今夜・明晩の動きを注視することになるが、今夜の終値が一昨日の終値・33,945.59ドル(34,000ドル)を明確に上回って引けた場合は、週末または来週初めに基準線を超えてくる可能性が生じるため、要注視となる)
ナスダック総合指数
昨夜のナスダック総合指数は、寄り付き後に大きく上昇したものの、ダウ平均やS&P500が低調であったため上値が伸びず、大引けは上昇幅を半分程度に縮めた11.79ポイント高(0.37%高)にとどまり、ローソク足は上ヒゲ陽線となった。
MACDは依然としてもみ合いとなっており、このもみ合いを上抜けすることができなければ、昨日の想定どおり価格も下向き転換となるが、仮に、MACDが直近高値位置を上抜いた場合には、上値追いに転じることが予想される。
ダウ平均・ナスダックともに、目先は上下方向を決める分水嶺にあり、週内は目立った動きがない可能性もあると見ている。
東京市場・日経平均
ただ、反落と言っても大引け30分前での下落であり、取引時間のほとんどは前日終値を挟むもみ合いとなっており、2営業日連続で-1σにとどまったこととの突合では、直近の上昇に対する調整が行われていることを意味し、場合によっては筆者想定の「基準線と-1σの中間地点・33,140ドル付近まで上昇」に留まらず、基準線超えの可能性が生じている。
MACDは依然としてもみ合いとなっており、このもみ合いを上抜けすることができなければ、昨日の想定どおり価格も下向き転換となるが、仮に、MACDが直近高値位置を上抜いた場合には、上値追いに転じることが予想される。
ダウ平均・ナスダックともに、目先は上下方向を決める分水嶺にあり、週内は目立った動きがない可能性もあると見ている。
先物・オプション手口集計・考察
ゴールドマンは-1,578枚売り越しにより、建玉は2,000枚余とほぼ中立に戻している。
Cスイスは1,374枚を買い越し、建玉の売り越し幅を縮めている。
ソシエテは-342枚と小口の取引にとどまる様子見となっている。なお、本日の総取引枚数は2.7万枚と平時の半数近くとなっており、このことからも積極的な取引を控えている様子がうかがわれる。
ABNアムロは、先物売り買い交錯、オプションは29,000円台のコール買いを積んでおり、上目線を継続している。
ゴールドマンは-1,578枚売り越しにより、建玉は2,000枚余とほぼ中立に戻している。
Cスイスは1,374枚を買い越し、建玉の売り越し幅を縮めている。
ソシエテは-342枚と小口の取引にとどまる様子見となっている。なお、本日の総取引枚数は2.7万枚と平時の半数近くとなっており、このことからも積極的な取引を控えている様子がうかがわれる。
ABNアムロは、先物売り買い交錯、オプションは29,000円台のコール買いを積んでおり、上目線を継続している。
日経平均の予想コメント
本日の日経平均は、昨夜のダウ平均が-71ドル安と反落となったが、東京時間の開始ともにダウ先物に買いが入り、前夜の終値比100ドル高まで上伸したことから、日経平均も連れ高となり、先物ナイトの下落・100円幅を取り戻し、前日比ほぼ変わらずの0.34円高での大引けとなった。
東京時間に入ってのダウ先物の買いは、日経平均を下げさせたくない筋による買いと見られ、これが奏功したことにより、(中期下降トレンドには変わりないが)目先的には読みにくい展開となった。
主要移動平均線も、それぞれに方向感が異なるトレンドレスとなっており、上下ともに動きにくい状態が続くと見ているが、中期的には30,714円高値から続く上値抵抗線に頭を抑えられる下落トレンドが進行中と見ている。
一方、ダウ平均がこれまでの想定どおり再度下落に転じた場合には、中期トレンドに沿った値幅を伴う下落が生じると予想している。
なお、先物手口においても、積極的な取引が控えられており(本日は先物クロスにに目立つ取引は乏しく)、高値があったとしても、出来高の薄い間隙を縫った瞬間的な高値に終わる可能性があり、持続的なトレンドを伴う上昇には結びつかないと見ている。
引き続き、先日のダウ平均500ドル安に対し、日経平均1,000円安に見るとおり、海外先物勢は日経平均に尋常ではない値幅を出すことを画策していると推測しており、東京五輪を前に日本政府のPKOを引き出すための強引な下落局面を作り出してくる懸念は消えない。
ただ、目先、筆者予想に反して日経平均が弱々しいながらも上向き推移となった場合や、下げても中途半端な下げにとどまった場合は、管政権によるPKOは入らないか、入っても小幅なものに留まり、日経平均は28,500円~29,200円のレンジ相場に終始すると思われる。
なお、来週半ば~週末までにそのような下向きの動きが出ない場合には、8月下旬のジャクソンホールまでは退屈な相場が続く可能性があると見ている。
本日公表のあった「投資主体別売買動向」によると、海外投資家は現物・先物合わせて年初来で約2.5兆円を売り越している一方、個人信用は年初来で海外投資家の売りを吸収する約2.5兆円を買い越しており、この買い越し額は昨年・2020年の合計買い越し額を超えている。
なお、年金(信託銀行)・投資信託・個人現金は年初来で計5兆円を売り越しており、この面からも個人信用の楽観度合が大きい半面、海外投資家・年金(信託銀行)・投資信託・個人現金の買い余力は大きく、今後、日経平均は相当にボラタイルな動き(個人現金は遅れて出動すると見られるため、息の長い上昇)となることが想定される。