2021-06-23

今後の日経平均予想(6/23)


【本日の相場概況】

   ※RSIは高精度で天底を示唆

  日経平均  28874.89 -9.24
  TOPIX    1949.14 -10.39
  出来高     9.4億株 
  売買代金  2.28兆円 
  
・RSI (9) 日経平均 48.51
           TOPIX    47.79  
・RSI(14) 日経平均 47.19
          TOPIX    47.36

・騰落レシオ   99.14



【日米市場の現況と今後の予想


 ダウ平均


昨夜のダウ平均+68ドル高・3.945ドルの小幅上昇となった。

昨日の記事にて「目先については、ボリンジャーバンド-1σタッチ、または基準線と-1σの中間地点で再度下押し・・・」と記したとおり、-1σタッチまで上昇した。

目先は、上述のとおり足元の-1σ付近、または基準線と-1σの中間地点・33,140ドル付近まで上昇後、反転下落に向かうと見ている



なお、MACDはシグナル線タッチとなっており、ここで再度下向きに変わる可能性もあるが、上昇角度に勢いがあるため、チャートに引いたライン程度は上昇する可能性があると見ている。

これらのことから、基本想定はもみ合いながら、目先、ダウ平均は上を目指したとしても34,100ドル~34,190ドルで頭を抑えられる可能性が高く、下値目処はボリンジャーバンド-1σ・33,560ドル~33660ドル付近と予想している。



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 ナスダック総合指数


昨夜のナスダック総合指数は、111ポイント高(0.79%高)と力強い上昇となった。

このため、直近のWトップを上抜き、トリプルトップ懸念は薄れている。

ただ、MACDはシグナル線との絡み合いが継続しており、昨夜のトリプルトップ回避は一時的なものにとどまる可能性を残しており、今夜または明晩には再度下向きになると見ている。







東京市場・日経平均


先物・オプション手口集計・考察

  データの集計方法の詳細 → こちら
  先物・オプション手口集計(先行更新) → こちら 



 ゴールドマンは-150枚売り越し、総取引枚数も2,000枚前後と様子見、建玉は225売り・TOPIX買いとなっている。


Cスイスも小口買戻しの様子見、建玉は-7,000枚の売り越し。

ソシエテも251枚買い越し-251枚と様子見となっているが、引き続き先物クロスを入れてきている。

野村は-3,000枚近くの売り越しとなっている。


ABNアムロは、先物2,195枚買い越し、オプションはショートコール29125を大きく買い戻し、プラス転換しているものの、29,500円からの上のコールをショートに振ってきており、先物買い建玉の少なさから目先のポジションか?




日経平均の予想コメント 


本日の日経平均は昨夜の米国市場の上昇を好感した買いにより、一時29,000円台に乗り、一昨日に空けた窓を埋めきった。

(この窓埋めにより、28,500円~29,000円の需給ギャップが解消し、比較的往来しやすい価格帯となったものの、29,000円から上の出来高の重みと信用買い残の多さは引き続き上値抑制要因になると見ている)

日経平均・日足チャートでは、75日線に阻まれての伸び悩みとなっているが、実際は、昨日記したようにTOPIXが上値を抑えられたことが要因と見ている。


また、本日の終値は-9円安と、東京時間のダウ先物が堅調な推移していたにもかかわらず、高値を維持することができておらず、海外先物勢の断続的な売りが上昇を阻んでいると見ている。


なお、先物手口については、引き続き買い越しが乏しく、目先、大きく盛り上がるような形は見通しにくいものとなっている。

また、金額的には小粒となったが、特定の2社による先物クロスも入っており、値幅取りが行われる可能性が高く、ある程度は積み上げられていると推測していることから、(先物参加者も減少していることから) 思わぬ値幅が出てくる可能性もある。


日経平均の目先動向については、(米国市場の次第の状況に変わりはないが)、ダウ平均の上値は上述のとおり限られていると見ていることから、ダウが上昇しても日経平均の上値は重く、上げても29,000円を中期的に維持していく展開にはなりにくいと見ている。

なお、ダウが序盤上昇となってもその後に弱含みとなった場合、日経平均は売りに押される可能性があり、特に明後日の週末・金曜、または週明け・月曜は売り仕掛けの懸念があると予想している。

足元の環境は、下落トレンド中の綾戻しであり、日経平均は、もみ合い → 急落 の繰り返しにより水準を切り下げていくと見ており、短期的な切り返しポイントとしてはダウ平均が25日線を割れた6/16から2~3週間後となる6/30~7/6が日経平均の転機になりやすいと見ている。

仮に、6/30転機と見るには、筆者想定値幅(27,000円割れ)に対して日柄が浅すぎることや、一昨日の日経平均の一時1,100円安は偶然が重なったものではなく、意図的に仕組まれた根深さがあると見ていることから、その点を考慮すれば後者寄りの調整期間になると予想している。

折りしも、7/5週は米雇用統計の翌週であることから、日柄的にはこのあたり(7/5-7または雇用統計当日の7/2)が転換点になりやすいと見ている。

また、7/5週での反転は、反発終了が予想される7月下旬まで2週間半~3週間と上昇に適した日柄でもあるため、現時点での反転日柄の有力候補と予想している。

※20:55追記


上図は昨日公表のあった
6/18申込み現在の「信用取引現在高(一般信用・制度信用)」となる。

信用買い残は3週連続での増加となり、2018年6月以来、3年ぶりに3.4兆円に乗せ、信用倍率は4.4倍となった。

なお、2018年6月は日経平均が20,600円から23,000円に上昇後の初押しでの買い長・高倍率であるのに対し、足元は3万円台からの下落途上での買い長となっており、先物にも海外勢の買いが見られない点には短期的な需給不安(仕掛け売りへの懸念)を感じる。

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