2021-06-22

今後の日経平均予想(6/22)


【本日の相場概況】

   ※RSIは高精度で天底を示唆

  日経平均  28884.13 +873.20
  TOPIX     1959.53 +60.08
  出来高     11.7億株 
  売買代金  2.77兆円 
  
・RSI (9) 日経平均 50.40
           TOPIX    50.74  
・RSI(14) 日経平均 49.08
          TOPIX    70.40

・騰落レシオ   99.51




【日米市場の現況と今後の予想


 ダウ平均


昨夜のダウ平均+586ドル高・33,876ドルと、筆者予想の33,500ドルを大きく超えて上伸となった。

ただ、値幅は出たものの、前日に空けた窓埋めであり、直近下落の大きさからの自律反転の範囲と見ている。


目先については、ボリンジャーバンド-1σタッチ、または基準線と-1σの中間地点で再度下押し、二番底形成に向かうと見ている。

移動平均線においては、昨夜、頭を抑えられたは5日線については上昇の勢いがあることから上抜く可能性が高いと見ているが、25日線と5日線の間でのもみ合いを経て、再度75日線割れを試すと予想している。




 ナスダック総合指数


昨夜は111ポイント・0.79%高と堅調推移となったが、引き続き、直近高値での団子天井となっており、Wトップ懸念が解消しておらず、MACDについても、もみ合う動きとなっていることから、上放れはいったんの下降後と予想している。






東京市場・日経平均


先物・オプション手口集計・考察

  データの集計方法の詳細 → こちら
  先物・オプション手口集計(先行更新) → こちら 



ゴールドマンは比較的大きめの買い越しとなっているが、建玉は3,000枚足らずの買いにとどまっており、相場追従の買いと見ている。


Cスイスも大きめの買い越しとなっているが、建玉が売り越しとなっていたためのリスク回避の買いと思われる。

ソシエテも比較的大きめの買い越しとなっているが、相場追従の範囲内と見ている。

野村は5,481枚の買戻しとなっている。


ABNアムロは、先物-7,024枚の巨額売り越しとなっている。ただ、総取引枚数はオプションは10万枚~11万枚と少ないため(昨日は15万枚)、おそらく、クロスの買い建ての利益確定売りと見ている。


なお、オプションについては、足元のコール売り越しも29250から上のコールを買い越しており、プットも売り越しており、もみ合い想定後に上と見ている?




日経平均の予想コメント 


本日の日経平均は、昨夜のダウ平均が前日の下落幅を超える大幅高となったことから、873円高・28,883円の連れ高となり、昨日の大幅安の約9割を取り戻した。

ただ、6/15高値29,480円から昨日の安値に対する61.8%戻しにとどまっていることなどから、自律反発の範囲内と見ており、日曜に更新した週間予想に「上値下値ともにさらにブレる動きが想定される」と記したとおりの展開となっている。




先物手口においても、本日は上述したようにアムロがドテン売り越しとなっており、目先の下押しが予想される。

また、本日もアムロとソシエテが大口先物クロスを入れており、引き続き攪乱要因となることが想定される。


なお、アムロが先物を7,000枚を売り越しているが、おそらくクロスの買い建ての利益確定売りと推測され、クロスの売りが残っていると思われることから、今後、同様の手口が続いた場合には、日経平均は大きく下方向に動く可能性がある。

また、値ごろの視点からも、昨日の安値27,795円に対し、本日の高値は28,895円と1,100円高となっており、先物筋が利益確定を出す1,000円値幅となっている点も、利益確定売りが出やすい水準となっている。

ただ、日経平均・日足が25日線や75日線を上抜けていないのに対し、TOPIXについては本日の上昇で上抜いていることから、もう一段高の展開もあり得ると見ている。


仮に一段高となった場合においても、TOPIX25日線が75日線を上抜くことは難しいと見ており、上のTOPIXのチャートに図示したレンジにて上値を抑えられる可能性が高いと見ている。

なお、筆者は、足元では依然として6/15高値・29,480円からの下落トレンドが継続中と見ており、昨日の安値・27,795円や想定している27,400円の下値は短期的にもあり得ると見ている。

また、27,400円で下げ止まらなかった場合は、26,600円~26,800円までの下値を想定していることは、昨日及び日曜の週間予想に記した予想に変更はない。

日柄としては、6/2(金)の米雇用統計が焦点になると見ているが、今週後半に筆者の想定値幅に近い大きな下げがあれば雇用統計前に切り返す動きとなるが、目先的にいったん下押しとなった後、日経平均が堅調に推移した場合には米雇用統計前後から下落に動く可能性がある。

(特に日経平均が29,000円前後で推移した場合には売り仕掛け警戒の可能性があると見ている)

なお、いずれの場合も、筆者の想定同等か、それに近い下落となった場合は、7/24開幕の東京五輪に向けて日経平均は上昇すると見ており、開幕から一週間後の7月末までが強いと予想している。


※20:50追記
仮に、明日の日経平均が堅調または底堅く推移した場合、その後週末から来週中盤にかけて昨日安値に迫る二番底形成に近い形状になりやすいと見ているが、チャートや値ごろではなく、オシレーター系指標での明らかな売られ過ぎを待つのが賢明かもしれない。そのような仕掛けに満ちた地合いと思われる。 

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