2021-08-01

今週及び短中期の日経平均予想(8/1)




今週の日経平均予想


先週の日経平均は、木曜の先物ナイト(カウント上は金曜)にて週の高値まであと40円に迫ったものの伸び悩み、既報(金曜の「日々予想」)に記したとおり、ABNアムロが主導したと思われる先物売りによって、週末金曜に日経平均は-498円安となった。

金曜に追記した記事と重なるが、ABNアムロは前日・木曜の日経先物ナイト及び金曜日中に超大口の先物クロスを入れており、これが波乱の要因になったと見ている。


なお、ナイトでの仕掛けは金曜日中に回収されたと思われるが、日中分の3分の2が依然として残されており、これが週初の波乱の種となる可能性があると見ている。

また、下図のとおり、PUT26,500円を木曜夜間に125枚ロング、金曜日中に立会外を含めて約300枚のロングを入れている。


PUT26500については、遡ること7/20に新規1,360枚を買い建てており、金曜に買い建て分と合わせて
、これらがSQ前に回収されるのか、それともSQ決済に回すのかが、来週の日経平均の方向性を決めるものになると見ている。

ちなみに、7/20のABNアムロのOP手口は左表のとおりとなっている。

注目すべきは、同日にPUT27000に同規模のショートを建てていることにある。

そして、週末現在のPUT27000ショートは3,470枚に膨らんでいる。

(週末現在のABNアムロのOP手口&建玉は金曜の「日々予想」をご参照ください)

なお、OPの趨勢としてはショートプット・ロングコールと、上向きとなっていることから、これらをSQ週の最終取引日までの4営業日で下方転換させることは難しいと見られ、可能性の高さとしては、金曜の売り仕掛けは下方向の建玉の救済に動いたと見るのが妥当と思われる。

ただ、金曜の売り崩しに、いとも容易く大きく崩れたことにより、日経先物の板の薄さと上値の重さが改めて浮き彫りになったことから、ABNアムロを初めとするOP参加者は日経平均が反発する局面では来月・9月限OPに下方向の建玉を入れていると思われ、先物の買い方もいったんはリスク回避の売りを入れざるを得ない展開が想定され、これが8月相場の弱含みの要因につながると見ている。


前置きが長くなったが、今週の日経平均については、同じく金曜の記事にて、

「月曜の日経平均は半値戻し程度で寄りつくと見ているが、上値の重い状況は継続する」

「ただ、来週末の東京市場はSQとなっていることから、週半ば以降は底堅く推移する」

と記した予想から変更はなく、週初は、金曜下落分の半値戻し程度で始まると見ているが、買い方のリスク回避の売りと、金曜下落時の安値買いの利益確定売りによって反発は続かず、下押す展開を想定している。

なお、これらの売りが一巡すると思われる火曜後場または水曜あたりからは、週末SQに向けた買いが入ると予想しているが、上述した売り方の売り直しが加わることから、大きく戻ることは難しいと見ている。(チャートイメージについては、後述する「今後の日経平均予想(短中期予想))に詳述している。

これらのことから、今週の日経平均については予想レンジについては、上値目処は27,500円~27,680円、下値目処は27,000円~27,200円と予想している。

※ただし、SQ通過後は反動安を予想している。(詳細後述)


今後の日経平均予想(短中期予想)

日経平均の中期予想については、2/16高値・30,714円をビークとした約2,000円値幅の下向きレンジでの保ち合いが続いており、短期的には8月・9月は低調な相場が続くと見ているが、FRBの金融緩和姿勢は当分続く(注:テーパリングは行うと思われる)との予想から、26,800円(割れても26,200円)で底打ちとなる可能性が生じていると予想している。 



なお、27,000円(26,800円)は保ち合いレンジ下限であるとともに、昨年10/30からの上昇幅に対する半値押しとなっていることから、下値サポートとして有望と見ている。(ただ、26,200円程度へのオーバーシュートはあり得ると見ている)


8月・9月を「低調な相場」と記したとおり、今週末の雇用統計を始め、8月下旬のジャクソンホールや9月初めの米雇用統計など、短期的には、今後の金融政策をめぐる思惑が入り乱れることが想定されることから、足元の保ち合いレンジを継続する形で、日経平均は8月下旬~9月初めにかけて27,000円割れを示現する可能性が高いと見ている。

具体的には、今週前半の安値以降はSQまでは堅調となるが、SQ通過後は反動安に見舞われ、その後、いったん買われるが上値は重く、8月末=8/27-31を転換点として27,000円を割れとなる可能性が高いと見ている)

これらの予想イメージをまとめたものが下記の「今後の日経平均予想イメージ」となる。

基本的には、先々週から掲載しているイメージ図と同様であるが、細かな修正と実際の日経平均の動きを入れた。(なお、東京市場においては、先物主導による動きが多いため、チャートについては日経先物のチャートを採用した)

※値動きのイメージについては一本の線で表現しているが、7月末の高値に至る展開やその後の下落のように、実際の相場は上下に揺れながら動くため、必ずしも矢印のような急落・急騰を意味しているものではない。また、日付については概ねの変化日であり、前ズレ・後ズレすることがあることに加え、あくまで個人的な主観に基づく「予想」であり、大きく外れることもあります。(サイドバー「留意事項」参照) 

なお、現状の日本株については出遅れが顕著であり、他の国際市場に比べて既に売られ過ぎの状態となっていることから、ここからさらに下げるというよりも、安値圏での大きめのもみ合い(海外勢の値幅取り)により、激しく上下動しながらも徐々に水準を切り下げるといった形になると予想している。

(年初来安値は10月初旬に想定される総選挙の告示日前後を想定しており、投開票日までは政策期待から上昇し、結果判明の月曜以降は反落と続伸、どちらの可能性もあると見ており、現時点での予想は保留している)

基本的には、政局の目鼻がつけば海外勢の目が出遅れの日本株に向いてくると見ており、日経平均は、早ければ総選挙を境に足元の保ち合いレンジから徐々に脱却していく姿勢を示す(レンジ上方での推移となる)のではないか?と予想している。

ただ、日経平均・3万円の上値を突破するには2022.3の決算発表を待つ必要があると思われ、総選挙後は徐々に水準を上げていくか、または、再度レンジ下限まで下げてから徐々に上げるかのどちらかと予想しており、いずれにしても10月初旬に想定している安値が転換点になると見ている。

なお、中長期的には、12月に反発も、1月は再度下落、本格的な上昇軌道開始は、来年3月~6月と予想している。

楽観的な見通しとしては、来春以降は、日経平均・TOPIXともに今年の停滞を一気に跳ね返す力強い上昇となる可能性があると見ている。

スポンサーリンク