2021-08-09

短中期予想の日経平均予想(8/9)



中期日経平均予想

日経平均の中期予想については、2/16高値・30,714円をビークとした約2,000円値幅の下向きレンジでの保ち合いが続いており、短期的には8月・9月は低調な相場が続くと見ているが、FRBの金融緩和姿勢は当分続く(注:テーパリングは行うと思われる)との予想から、26,800円(割れても26,200円)で底打ちとなる可能性が生じていると予想している。 


なお、27,000円(26,800円)は保ち合いレンジ下限であるとともに、昨年10/30からの上昇幅に対する半値押しとなっていることから、下値サポートとして有望と見ている。(ただ、26,200円程度へのオーバーシュートはあり得ると見ている)


また、2月高値・30,714円以降の調整は、日銀ETF買いにより嵩上げされた日経平均指数が、日銀のETF買い見直しにより剥落された一面もあると思われる。

ちなみに、日経平均をTOPIXで除したNT倍率は2月高値付近では15.48倍まで上昇していたが、足元では14.43倍まで縮小している。

このNT倍率14.43倍を時系列で見ると、2020年10月の水準であり、この時期の日経平均は23,000円~23,400円処となっており、2020年10月の日経平均EPSが1,200円程度、足元のEPSが2,100円台に乗せていることを考慮すれば、NT倍率面からはやや売られ過ぎの感もある。

したがって、日経平均・TOPIXともに足元の価格は低評価であると見ているが、米国株が好調に高値追いしている中では日本株を買う理由に乏しいため、日柄調整を続ける中での「見直しのきっかけ」待ちの状態と見ている。


ただ、足元で直し買いが進まない理由として、日銀マネタリーベースの縮小がある。

マネタリーベースについては、先日既述したため、簡略に記せば、日銀は昨年3月以降、コロナ禍による景気悪化を防ぐため資金流通量を増やしてきたが、ワクチン接種の加速化とともにステルステーパリングを始めていると見られ、資金供給量の減少が見直し買いを阻んでいる可能性があると見ている。


マネタリーベースについては、3月以降の上昇の半値押しが8%前後となるが、コロナ以前の前年同月比2%-8%と一致することから、8%~10%程度の低下が想定される年末あたりには平準感が出てくると予想している。




短期日経平均予想

短期的には8月・9月は「低調な相場」になりやすい季節要因がある。いわゆる「夏枯れ」とともに、8月下旬のジャクソンホールや9月初めの米雇用統計など、今後の金融政策をめぐる思惑が入り乱れることが想定されることから、足元の保ち合いレンジを継続する形で、日経平均は8月下旬~9月初めにかけて27,000円近く、または27,000円割れを示現する可能性があると見ている。

かねて記しているとおり、短期的には今週以降、日米株価は軟調な展開を想定しており、中旬に想定している売られ過ぎでは買われるものの、その後の上値は重く、8月末=8/27-31が高値からの転換点となり、27,000円が意識される可能性があると見ている

これらの予想イメージをまとめたものが下記の「今後の日経平均予想イメージ」となる。

基本的には、先月中旬から掲載しているイメージ図と同様であるが、ある程度日柄が絞り込まれたことから、具体的な変化日を追加した。

(東京市場においては、先物主導による動きが多いため、チャートについては日経先物のチャートを被せた)


目先的には、8/11-13に2/16高値からの信用期日到来を意識した安値示現を予想しているが、明日・休場明けの日経平均が高値もみ合いとなった場合には、目先のボトムは8/16-19あたりに後ズレすることが予想される。

その後は、米ジャクソンホール会議前後の8月末=8/27-31?ーにかけて戻りを試した後、再度、ジャクソンホール通過~9/3米雇用統計に向けて下値を試す動きを予想している。

なお、現状の日本株については出遅れが顕著であり、他の国際市場に比べて既に売られ過ぎの状態となっていることから、ここからさらに下げるというよりも、安値圏での大きめのもみ合いにより、激しく上下動する「海外勢の値幅取り相場」が展開されると予想している。

ただ、総選挙に移る過程で自民党総裁選が実施され、管総裁続投と見ていたが、先の「平和記念式典で “読み飛ばし” "読み間違い" を始め、新型コロナウィルスの中等症患者の自宅治療方針、急激な感染拡大→医療崩壊など、管首相で総選挙を戦うことに改めて危機感が生まれており、政局不安が海外勢による日本株の売り仕掛けを生む可能性が生じてもおかしくないと見ている。

なお、総選挙後は反落と続伸、どちらの可能性もあると見ており、現時点での予想は保留としているが、仮に下押しとなっても、今後想定される10月安値を割り込むことはないだろうと見ており、その後は緩やかな上昇カーブを描くと予想している。

ただ、日経平均・3万円の上値を突破するには2022.3の決算発表を待つ必要があると思わる。

なお、中長期的には、12月に反発も、1月は再度下落、本格的な上昇軌道開始は、来年3月~6月と予想しており、あくまで想定の一つではあるが、昨年3/16のアニバーサリーボトムの応答日(本年3/18は上ヒゲ高値通過)となる来年3月中旬が反騰開始となる可能性があると見ている。

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